『異世界かるてっと3』カズマ役・福島潤さん×スバル役・小林裕介さん×岩谷尚文役・石川界人さんメールインタビュー|『このすば』『リゼロ』『盾の勇者』の主人公キャスト陣に、お互いのキャラクターの印象や羨ましいところを伺ってみた!
『オーバーロード』『この素晴らしい世界に祝福を!』『Re:ゼロから始める異世界生活』『幼女戦記』といった、人気ライトノベルを原作とするアニメ化作品がクロスオーバーする作品『異世界かるてっと』(通称:『いせかる』)。
展開が続くにつれて『盾の勇者の成り上がり』『陰の実力者になりたくて!』『慎重勇者〜この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる〜』といった作品のキャラクターたちも登場し、TVシリーズ第2期&劇場版まで展開される人気を獲得した本作ですが、現在はTVシリーズ第3期『異世界かるてっと3』が2025年10月より放送・配信中です!
アニメイトタイムズでは、その放送に連動する形で出演声優陣へのメールインタビューを実施。第6話放送後となる今回は、カズマ役・福島潤さん&スバル役・小林裕介さん&岩谷尚文役・石川界人さんいくつかの質問に回答してくださいました!
クロスオーバー作品ならではの『いせかる』の魅力や、『いせかる』で一緒になった他作品のキャラクターについてなども伺っていますので、ぜひ作品の放送・配信とあわせて楽しんでいただければと思います。
【写真】『いせかる3』福島潤×小林裕介×石川界人メールインタビュー
槍の勇者こと愛の狩人・北村元康が残した強烈なインパクト
――2022年の劇場版から久々の『いせかる』かと思いますので、再びTVシリーズへ帰ってくることが決まった際の心境を願いします。
カズマ役・福島潤さん(以下、福島):大好きだったクラスから、同窓会の案内が届いた時のような気持ちです。大きく参加に○をつけて、いまかいまかと収録を楽しみにしていました。『いせかる』からでしか摂取できない何かが確かにあるんですよね。
いつものメンバー以外のキャラクターと会話することで、カズマの新しい表現を発見できたり、仲間との絆をより強く感じられたり、色んな刺激をもらえるのが本当に楽しいです。あとOPを歌えるのが密かに楽しみだったり(笑)
スバル役・小林裕介さん(以下、小林):またみんなでわちゃわちゃできるのを嬉しく思っています。本当に毎回楽しく演じさせていただいてるので、これだけの作品数をまとめて脚本を作り上げている監督の体調が心配だなと言うのが真っ先に思い浮かんできましたね笑
岩谷尚文役・石川界人さん(以下、石川):あのドタバタの日常がまた戻ってくるんだとワクワクしました。今度こそ尚文に友達ができるかもしれないと期待しています。
――別作品と共演するクロスオーバー的な面があるかと思います。普段は同じ作品で共演したりする方が別作品のキャラクターを演じられたり、自身の演じるキャラクターたちが同じ場面にいることもありそうですが、収録で大変だったことや印象に残っているディレクションはありますか?
福島:『このすば』組は、もともとコメディ成分多め? ほとんど? なキャラクターばっかりなので、この世界にめっちゃ馴染むんですよね。誰と話しても普段通りでいられるというかなんというか(笑) なんか我々だけズルしちゃってるみたいで申し訳なかったです。(一期とか振り返ってみて)
『いせかる』の凄いところは、収録中に台詞の変更や付け足しが必要になった時、現場に来てくださっている原作の先生方がその場で考えてくださるんですよ。そして生み出された台詞がすぐさまキャラクターに吹き込まれていく。そのライブ感がたまらなく面白いですね。あと、先生方の新作に世界一早く触れられている感じがして(笑)。めっちゃ役得感を味わっています。
小林:ディレクションを受ける事は無いのですが、意図的に自分が演じるキャラ同士、あるいは共演者の別キャラ同士(グランツとめぐみんや、グランツとマーレ)と会話をさせられているなぁという感覚はあって、監督のいたずら心を感じます笑
石川:今作では特に別作品での出演はありませんでしたので演じやすかったです。
――第3期だけでなくとも構いませんので、『いせかる』に関わって印象に残っている別作品のキャラクターについてもお教えください。
福島:めっちゃ個人的でマニアックな回答をすると、コキュートスとデミウルゴスですかね。これはぶっちゃけ中の人も関係あるのですが(笑)『いせかる』はとんでもなく人が多いので全員では収録できないんです。なので必然的に一緒に録った人との思い出が強く反映されるというかなんというか…(笑)。
コキュートスは、うちのダクネスさんと絡むことが多いのですが、台本に無いことをやりまくるダクネスさんに引っ張られてコキュートスさんも色々いれようとするのですが「キャラ的に…」といつもNGをくらい寂しそうにしている姿がとても愛おしい!(まじで見ている人には何も伝わらないことでゴメンナサイ)
デミウルゴスさんはなぜか一番多く収録が一緒になるんですよ。同じ委員会なのもあって「カズマ」と呼んでくれるシーンも多く、役でもリアルでも一緒にいる時間が長くなっているからなのか、だんだん「カズマ」の言い方に親近感を感じるようになってきたんです。これ僕だけが感じてたら恥ずかしいな(笑)。なのでデミウルゴスさんの「カズマ」が好き!
小林:『オバロ』は本編ではみんなが恐怖の象徴といったイメージが強いですが、この世界ではそれすらもコミカルに見えてしまうのが面白いです。特にコキュートスは発する全てにギャグ味が出るのは脚本の妙ですね。3期でもそれは随所に見られます。
石川:ターニャが印象的です。性格的にも尚文との相性はいいんじゃないかと思っていましたが、なんだかんだで掛け合うことも多かったので印象的でした。
――既存作品からも新たな人物が登場してさらに賑やかになっている印象も。そんな新キャラクターたちによって新鮮に感じた部分はありましたか?
福島:新キャラでは盾の勇者からの「元康」が本当に大好き! もうブ○ブ○言いまくるのが面白いですね。収録中も笑いを堪えるので必死です。新しい風というか、笑いを運んできてくれてありがとうといいたいです。インパクト強すぎて羨ましささえあります(笑)。
小林:『リゼロ』からは、オットーとガーフィールが新たに参戦してくれました。特にガーフィールは本編の方では、エミリア陣営以外の相手には挑戦的な態度を取ることが多いのですが、『いせかる』の世界では意外な相手ととても楽しそうに過ごしているのが印象的です。年相応の彼を見ている気がしてとてもほっこりします。
石川:この世界に槍の勇者・元康が来た時にどんなふうになるんだろうと思っていたのですが、やっぱりこの世界でも色々と引っ掻き回してくれました。そして元康とも相性のいいキャラクターがいるので更に展開は混迷を極めていました。
カズマはやっぱり羨ましい……!!
――別作品のキャラクターたちと触れ合うことで見えて来た、自身が演じるキャラクターの意外に感じた魅力などはありましたか?
福島:カズマのずる賢さ? 対応力の高さ? は、こうやってキャラの多い作品に出るとよりハッキリとわかるというか、実感することができました。蔑まれたかと思えば、かっこよくもできたり、ボケたかと思えばツッコんだり、色んなポジションになれるし、色んな関係性も作りやすい。改めて演じていて楽しいキャラだなと思いました。ただ、芝居をする上で色んな選択肢も同時に生まれてしまうので、毎回思いっきり悩みますけどね。
小林:他のキャラクターたちがスバルに一目置いている描写が所々にあるんです。本編での彼の成長を知らないキャラクターたちにも、彼の言動や雰囲気、何かしらの形でそういう覇気? オーラ? のようなものが伝わっていることが意外でした。彼が積み上げてきたものがにじみ出ていることが嬉しいです。
石川:完全に別物だと思って演じているので元の世界でのキャラクターの魅力とは少し違いますが、性格が捻くれる前の尚文はこんな感じだったのかなと思うようになりました。
――第6話までを振り返って印象に残っている場面と今後の見どころもお願いします。
福島:1話のアインズとロズワールの会話はとても印象的でしたね。一期、二期、映画とやってきて、ついにこの世界の秘密の扉の前に立ったというか、最後先生が口パクでいった台詞が気になるー! 後はお気に入りの「やりのゆうしゃ」が出てくる5話。ぜひもう一度元康の魂の叫びを聞いてもらいたいです(笑)
今後の見所は、OPで歌っている通り「異世界こんちぇると~♪」ですかね。チャレンジ精神を忘れない『いせかる』の集大成、我々の結束の強さをお見せしたいと思います!
小林:調理実習の回ですね。思えばリアルでの調理実習って全く思い出に残っていなくて………(笑)。みんなでわいわい分担して料理するのは楽しそうだし、出来上がった個性的な料理がどんな絵になるのか楽しみです。今後も色んな季節イベントが目白押しですよ!
石川:名前がややこしいということで、あだ名をつけることを提案した時に、フィーロに諭されるシーンは印象に残りました。本筋の方で名付けた時はサラッと名付けたものが今では大事なものとなり、それを尚文も大事だと思っているとわかるシーンだったと思います。今後、新キャラクターたちとどう絡んでいくのか楽しみにしていてください。
――スバル、カズマ、尚文は、元の世界の姿のまま異世界にやってきたという共通点があるように思います。とはいえそれぞれ境遇や辿った物語が違うのですが、3人のキャラクターのうち、自身が演じるキャラクター以外に対して、羨ましいと感じる部分や、似ているなと感じる部分があったらぜひ教えてください。
福島:それぞれのお話も知っちゃっているのでそこまで羨ましくないというか…げふんげふん。2人とも凄いなぁ♪あ、でもスバルが人前で恥ずかしげもなくイチャイチャしてるのは、何かイライラをひと回りして尊敬。自分には無理っす。僕もいつか、ぷりちー♪といえる大人になりたいなと思いました。素の自分はテンションそんなに高くないのでどちらかというと尚文よりなのかなと思います。
小林:尚文は辛い境遇を乗り越えながら今があるのでスバルと近しいものを感じています。カズマは羨ましいことしかないです! 気が向いたらクエストして、程よく遊んで、ラッキースケベもあって! きっとスバルが思い描いた異世界生活のほとんどを堪能してるんじゃないでしょうか! うらやま!!
石川:カズマの奔放さというか自然体でいる佇まいはいいなぁと思います。等身大で他のキャラクターと接している気がするので、一緒に会話していると自然と盛り上がってしまうような魅力があると思います。
――最後に放送を楽しみにしている『いせかる』や各作品ファンのみなさんへメッセージをお願いします。
福島:一見ほのぼのとした学園ものですが、笑いあり、涙あり、感動ありの奥の深い作品です! 各作品の魅力もキャラクターの個性もこれでもかって詰め込んでおり、それらが合わさった時の化学反応がまた面白い! 何度も見て、何度も新しい発見をしてもらえたらなと思います。これからも各作品、そして『いせかる』の応援よろしくお願いします
小林:今後はキービジュアルの伏線回収の回もあります! 最後まで盛り上がった内容なので引き続きお楽しみに!
石川:皆さんのお声があってまたこの世界に戻ってくることができました。今作では更に多くのキャラクターが参加し、よりコメディの多彩さが増し増しになっているのでぜひ最後まで楽しんでいただけると幸いです。