熱狂再び!『現役歌王 ALL STAR DREAM MATCH』で日韓トップボーカリストたちが東京に集結!【ライブレポ】
歌に絶対の自信を持つボーカリストたちが集結し、最強の歌声を競い合う韓国の人気サバイバル番組『現役歌王』。今年7月にはその日本版『現役歌王JAPAN』がBS日テレで放送され、熱戦の末に日本代表TOP7が選ばれた。
(写真)『現役歌王 ALL STAR DREAM MATCH』日本TOP7&ゲストのステージ
さらに9月からは、日韓国交正常化60周年を記念した番組『2025日韓歌王戦』がスタート。『現役歌王JAPAN』と韓国版『現役歌王2』の日韓代表TOP7が激突し、両国を巻き込む社会的ブームを生み出した。
そんな話題の番組に出演したアーティストたちが一堂に会する夢のコンサート『現役歌王 ALL STAR DREAM MATCH』が、11月1日、東京・国際フォーラム ホールAで昼夜2回の公演が開催された。今回は、夜公演の模様をレポートする。
熱戦を繰り広げたトップボーカリストたちの生ステージ!
『2025日韓歌王戦』の出演者が集結するということで、昼夜公演ともにチケットは即完売。取材に入った夜公演には14人が登場し、全29曲を披露するという大ボリュームのステージとなった。
オープニングを飾ったのは日本代表TOP7のShin。『Every day, Every Moment』と『エイリアンズ』で、神秘的なビジュアルと静けさの中に燃える情熱を感じさせる歌声で会場の空気を掌握した。
続いて韓国側のトップバッター、シン・スンテが登場。韓国から駆けつけたファンの熱い声援を背に、『ノクターン』と美空ひばりの名曲をリメイクした『あなたという花』を披露。一つ一つの歌詞が自然と頭に思い浮かぶような魂の歌唱で観客を引き込んだ。トークの際には、歌唱中とは180度違う屈託のない笑顔。手のひらに書いた日本語でのあいさつをカンニング(!)しながら一生懸命話す姿は、愛らしさも感じさせた。
木本慎之介 ©現役歌王 JAPAN 製作委員会
続いて登場したのは、昭和の大スター西城秀樹のDNAを受け継いた木本慎之介。現役0年目での挑戦で一気に実力をつけた木本は、『世界中の誰よりきっと』をさわやかに披露し、アイドル性をアピール。
『現役歌王JAPAN』を盛り上げた出場者もゲストで登場!
「はじめまして! SHUです~!」と元気いっぱいあいさつしてステージに現れたSHUは、『First Love』と『ドライフラワー』をエモーショナルに熱唱。「歌うことが楽しい」という気持ちを全身で表現しながら歌う姿は、多幸感にあふれ、聴いているこちらも温かい気持ちになった。「この2カ月で『2025日韓歌王戦』見たよ、とか、『現役歌王 JAPAN』見たよ、という声をたくさん聞くようになってうれしいです」と感慨深く話した。
ミュージカルやトロットなど幅広く活躍する韓国代表TOP7のエノクは、『また逢う日まで』を声量感たっぷりに力強く歌い上げると、続くラテンナンバー『Amoe Fati』はダンサーと共にパフォーマンス。ドラマチックでユーモラスなダンスで会場を盛り上げ、表現力の幅をアピールした。「日本は神秘的で遠い国だと思っていましたが、来てみたら温かくて近くに感じられました」と日本の印象を伝えた。
『PRODUCE 101 JAPAN』出身のJuniは、『2025日韓歌王戦』でも披露した『Ti Amo』を官能的に歌いあげ、観客を魅了。MCでは「ねっとりとしすぎましたか?」と話して笑わせる場面も。さらに、パク・ナムジュンの『君を思いながら』を披露し、韓国アジュンマペンたちを喜ばせた。
このあと、『現役歌王JAPAN』に出場した川合結人、海蔵亮太、矢田佳暉、二見颯一の4名がゲスト出演。番組内で反響を呼んだ名曲を再演し、イベントに華を添えた。特に「演歌第七世代」の二見は、民謡仕込みの「やまびこボイス」で、日本の情緒を感じさせるパフォーマンスを見せた。
日韓が音楽で一つになった特別な夜。驚きの発表も!
後半戦は、日本代表TOP7のTAKUYAからスタート。『2025 日韓歌王戦』で話題となった『U&I』を堂々披露。
続くMASAYAは“僕の人生を変えてくれた歌”という『負けないで』と『for you…』を全身全霊で歌い上げ、拳を突き上げフィニッシュすると、MASAYAのパッションを感じるパフォーマンスに心が熱くなった。
韓国から応援に駆け付けた、“黄色ファッション”に身を包んだたくさんの応援団による「パク・ソジン」コールの中で登場したのは、『現役歌王2』の優勝者パク・ソジン。「チャングの神」の異名を持つ彼は、韓国の伝統楽器「チャング」を打ちながら3曲を披露。「これぞ、韓国の興(フン)(「ノリ」の意味)だ!」というエネルギッシュなステージで観客を圧倒した。
大トリを飾ったのは、『現役歌王JAPAN』優勝者・竹中雄大。自身がボーカルを務めるバンドNovelbrightのギターメンバーと共に登場し、『また明日』を披露。赤いペンライトの光が揺れる中、圧巻のパフォーマンスで竹中ワールドを展開した。
「今年の春、期待半分・不安半分で番組に参加しました。いい仲間とも出会えましたし、素晴らしい経験ができました」と語り、会場を感動で包んだ。最後は、『2025日韓歌王戦』で「伝説のステージ」を見せたNovelbrightの代表曲『Walking with you』を、パフォーマンスし、観客たちに番組の感動を呼び起こさせた。
最後に日本代表TOP7が再登場すると、竹中が「現役歌王JAPAN」優勝賞品である“記念アルバム制作権”をファイナリスト6人に譲ると発表。MASAYAが「ええ? 賞金の1000万円を分けてくれるんですか?」と冗談を飛ばすと「おい!」とツッコむ竹中。7人の仲の良さを感じさせる一幕を見せる。
ラストは日本代表TOP7全員による『LA・LA・LA LOVE SONG』。満員の観客席をバックに、出演者全員での記念撮影をし、大団円を迎えた。音楽という共通言語で国境を越えて心をつなぐ――。まさに、“日韓音楽交流の集大成”ともいえる記念すべき一夜だった。
《『現役歌王 ALL STAR DREAM MATCH』夜公演セットリスト》
1.『Every day, Every Moment』(ポール・キム)/Shin
2.『エイリアンズ』(KIRINJI)/Shin
3.『ノクターン』(イ・ウミ)/シン・スンテ
4. 『あなたという花』(シン・スンテ)/シン・スンテ
5.『世界中の誰よりきっと』(中山美穂)/木本慎之介
6.『First Love』(宇多田ヒカル)/SHU
7.『ドライフラワー』(優里)/SHU
8. 『また逢う日まで』(エノク)/エノク
9 .『Amor Fati』(キム・ヨジャ)/エノク
10.『Ti Amo』(EXILE)/Juni
11. 『君を想いながら』(パク・ナムジョン)/Juni
12. 『さよならの夏』(森山良子)/川合結人
13. 『カブトムシ』(aiko)/海蔵亮太
14. 『TSUNAMI』(桑田佳祐)/海蔵亮太・Shin
15. 『ほろよい』(Sanghee)/矢田佳暉
16. 『達者でナ』(三橋美智也)/二見颯一
17. 『愛を伝えたいだとか』(あいみょん)/二見颯一・TAKUYA
18. 『雪の華』(中島美嘉)/SHU・シン・スンテ
19. 『ワインレッドの心』(安全地帯)/Juni・エノク
20. 『君と僕の挽歌』(さかいゆう)/TAKUYA
21. 『U&I』(Ailee)/TAKUYA
22. 『負けないで』(ZARD)/Masaya
23. 『for you…』(高橋真梨子)/Masaya
24 『フンタリョン』(パク・ソジン)/パク・ソジン
25. 『クァンデ』(Miss Mr)/パク・ソジン
26. 『あなたの物語』(パク・ソジン)/パク・ソジン
27. 『また明日』(Novelbright)/竹中雄大
28. 『Walking with you』(Novelbright)/竹中雄大
29. 『 LA・LA・LA LOVE SONG』(久保田利伸)/現役歌王JAPAN TOP7
(韓流ぴあ/酒井 美絵子)