本が読めない人に落語家・春風亭一蔵からアドバイス? 「汚い居酒屋で本を読むと…」
落語家の春風亭一蔵がパーソナリティを務めるラジオ番組『くにまる食堂フライデー ~どうした!?一蔵!』(文化放送・金曜日9〜13時) 9月20日の放送は、番組パートナーの水谷加奈アナウンサーとともに、読書離れと野菜などの値段についてのニュースをお届けした。
水谷「さあ、今日の取り上げるニュースは何でしょうか?」
一蔵「1カ月「ゼロ冊」6割超 読書離れ進む、というニュースです。水谷さんは本を読まれます?」
水谷「えぇと~、仕事関係で読まなくちゃいけない本に追われることが多くて、本当に読みたい小説とかは、ちょっと読めないことが多いですね」
一蔵「うんうん。なんか絶対ってわけじゃないんですけど、落語をお好きな人ってすごく本読む方が多いんですよ。音だけで想像するのが落語、字だけで想像していくのが本ですよね。僕は咄家になってから本を読めるようになって。頭の中で想像できるんですよ。で、本は結構読むんですけど、僕の同期の柳亭小燕枝という男は大変に本が好きで、彼から「読めないんだったら1~2行読んで、ダメだと思ったらその本は諦めて、他にしな」って言われてから、さらにいっぱい読めるようになったんです」
水谷「へえ~」
一蔵「だから、本を読んでほしいなあ、落語を好きな人も多くなってほしいなあっていう思いがあるので、なんか寂しいって感じるんですよ」
水谷「本を読むと頭の中にイメージが広がっていきますよね」
一蔵「それと、汚い居酒屋でも本を読んでると学者っぽく見えますから、かっこいい!」
水谷(笑)
一蔵「字を数えて遊んでるだけでもいいんですよ。1、2、3、4…、それだけでもちょっと学者っぽく見えます」
水谷「電車に乗ってても、本を読んでる女性は綺麗に見えるし、男の人はかっこよく見える」
一蔵「あれは、なんでだろう? 読書離れ6割超ってかなり多いので、好きな本を2度読みするのもいいと思うので、ちょっと本を読む側に戻ってきていただきたい」
水谷「本当にね」
一蔵「それと『カカオショック』が大変です。チョコレートが高くなっちゃってますね。カカオが採れないということで高騰しています。この流れから、『さんまが今年は豊漁』。ただ、これもどこまで長続きするかどうか分からないですよね。今は新しい漁場が見つかって採れているんですけど、9月中旬ぐらいから減っていくんじゃないかと。だから、いっぱいあるうちにどんどん召し上がって、秋の味を確かめてほしいなと思います。で、最後は『今週の野菜』。毎週言ってますけど、馬鈴薯(ジャガイモ)が非常に高いです。いつも野菜の値段は、前年とこれぐらい違いますという表を見ているんですけど、いよいよニュースで「馬鈴薯が40%高です」とやるぐらいになってきました。新じゃがの時期ですけど高いので大事に食べていただけたらなと思います」