経済効果は2000億円 !?約4万人の雇用を生み出すなど成長を続けるカナダで注目されているビジネスモデルとは?【図解 地理と経済の話】
カナダの先住民文化の経済効果は2000億円!?【図解 地理と経済の話】
体験を通じて先住民文化を理解する
カナダには憲法で権利を認められたファーストネーション、メティ、イヌイットという3つの先住民族グループが暮らしています。メティは先住民とヨーロッパからの入植者の混血で、イヌイットは氷雪地帯に居住する先住民。ファーストネーションは、メティとイヌイット以外の先住民を指します。これら先住民の人口はおよそ200万人。カナダの総人口は4000万人弱なので、その5%ほどに相当します。
カナダで注目されているビジネスモデルが「先住民観光」。アクティビティやワークショップ体験などを通じて、先住民文化への理解を深めることを目的としたカルチャーツーリズムのひとつです。先住民の独自文化を保護すると同時に地域活性化をもたらすメリットもあり、2019年にはGDP寄与額が年間19億カナダドル(約2000億円)に達しました。
約4万人の雇用を生み出すなど成長を続けていた先住民観光ですが、コロナ禍によって大きく減速。GDP寄与額も3分の1まで激減し、失業者も増加しました。現在は2019年の水準に戻すべく、さまざまな施策がとられています。一方で、行動制限により国内観光に対するニーズが高まり、カナダ人自身が自国の先住民文化に関心を抱くようになったのも、よい兆候といえるでしょう。
出典:『眠れなくなるほど面白い 図解 地理と経済の話』