アキタブキは食べごたえ抜群!巨大な葉柄と微毛で判別しよう【野草・山菜・きのこ図鑑】
アキタブキ キク科
巨大で食べごたえのある「北のフキ」
東北地方北部以北に分布する巨大なフキ。馴染みのあるフキと比べるとネコとヒョウぐらい大きさに差がある。北海道ではごく普通の野草で道路脇や植え込みにも生えている。その巨大な葉の下に「コロポックル」という小人が住んでいるというアイヌの伝説があるが、筆者みたいな平均身長のおじさんでもその葉を屋根代わりにできる。フキノトウも巨大。足寄町の螺湾川という川沿いにはより巨大になる個体群があり「ラワンブキ」と呼ばれている。大きさと茎の空洞を生かして調理される。アイヌは生食するというが、アクがあるのであまりおすすめはできない。
● 採れる場所:身近
長さ2mもの巨大な葉柄と微毛で判別可能
キク科の多年草で、春先、雪解けとともに大きなフキノトウを土から出す。その後に現れる葉は成長すると直径は1.5m、葉柄の長さも2mにも及ぶ。フキ同様に雌雄異株であり、かつてアイヌは雄株のみを食用とした。大きさの割に苦みがまろやかで食べやすい。
【出典】『野草・山菜・きのこ図鑑』著:茸本 朗