「ポイント運用」今、やらないのはもったいない?賢い投資家が重んじる投資の基本ルール
資産運用やポイ活に興味はあるけれど、自分にぴったりのサービスがわからない。
マネーリテラシーをもう少し向上させたいと思っているウレぴあ総研マネー部の女性メンバーが、ポイントを使って投資の疑似体験ができるサービスを提供しているSTOCK POINT株式会社の会長に、サービスの詳細と賢い使い方について話を伺いました。
話を伺った人:STOCK POINT株式会社 会長 土屋清美さん
2006年に独立し、株式会社Sound-Fを創業。 金融機関向けの、新しい金融サービスのコンサルティングとシステム提供の事業を開始。 近年注目されているFinTech分野にも進出する中、本事業をプロジェクト化し、2016年9月に「STOCK POINT株式会社」を設立。
聞き手:ウレぴあ総研マネー部員:片桐優妃さん
東京郊外に建てたおうちに家族3人で暮らしています。 ガーデニングと旅行が趣味です。やった方がいいとわかっているけどつい後回しにしてしまっているマネーの勉強。マネー部で皆と活動していまより少しでもお得な暮らしができるようになりたいです!
ポイントで手軽に資産運用体験ができる
――まずはサービスの内容について教えていただけますか?
土屋:「StockPoint(ストックポイント)」というサービス名なのですが、お買い物でクレジットカードや電子マネーを使うとポイントがもらえますよね。
その、オマケでもらえたポイントを使って、現金を使わずに資産運用の体験が出来るサービスです。
ポイントを使って、株式、投資信託、ビットコインなど、いわゆる値動きをする金融商品と連動させて運用していただきます。先日利用者数が110万人を超えました。
――サービスを立ち上げた経緯はどんなことだったのでしょうか。
土屋:ポイントで手軽に投資体験が出来るサービスを作ってみようと考えました。
日本人って貯金は好きですが、 投資に一歩踏み出せないっていうところがあって。
今もそれは傾向としては変わってないと思うのですが、一歩踏み出せない理由は何なのかな?と考えた時に、投資を体験する機会が少ないので、恐い・難しい・面倒くさいとネガティブな要素があると思ったんですね。
そこのハードルをグッと低く出来る様なサービスがあれば「ちょっと試してみようかな」という方も増えるのではないかと思いました。
一般的な投資とポイント運用の違い
――私もそうですがポイントを貯めている方って多いですし、そのポイントが使えれば始めやすいですよね。一般的な投資とポイント運用の違いはどんなことになりますか?
土屋:一般的な投資は、証券会社に口座を開いて株式の売り買いを行ったりしますが、その時に使うのは必ず現金ですよね。
カード決済もありますが、基本的には自分のお金を使って始めることになります。
ですが、ポイント運用の場合はお金は必要ありません。ある意味“自己資金ゼロ”で始めることができます。
もらったポイントを上手く利用して良い銘柄に投資出来て、その銘柄の株価が上がればポイントも増えます。
「ポイントのままで現金を使わずに投資体験が出来るサービス」と考えていただくと分かりやすい。
――確かに「投資って恐い」と尻込みせずに始められそうですね。
土屋:そうなんです。そもそもオマケでもらったポイントで始められるので、 無くなったとしても0に戻るだけで、心理的なショックが少なくてすみます。
そして、ポイントが0になったとしても、その体験が出来たということは残るので無駄ではないんです。
運用してためたポイントの活用法
――ためたポイントは現金には変えられないものの、他の何かに使えるのですか?
土屋:当社の提供しているアプリの「StockPoint for CONNECT」では、ポイント運用後に元のポイントに戻したり、運用している銘柄を実際の株式に交換したりすることが出来ます。
今だと「Pontaポイント」の交換先として来られる方が多いのですが「ローソンでお買い物をしてPontaポイントを100ポイントもらえたとしたら、そのポイントを「StockPoint」に交換し、交換したポイントで約160ある銘柄から好きな銘柄を選んで運用をスタート出来ます。
そこでポイントが2倍に増えて200ポイントとなったら、またPontaポイントに戻すことも出来るのでお買い物にも使えます。
また、「StockPoint」は、ポイントで運用した銘柄ポイントを実際の株式に交換出来る唯一のサービスになります。
「StockPoint for CONNECT」は「大和コネクト証券」という証券会社に繋がっているので、ポイントが1株以上になったら1株分のポイントを現物の株式として交換出来ます(※)。
ポイントが現物の株式になったら、実際に現金で運用しながら証券として売買して頂けます。もちろん証券には交換せずにポイントのまま運用することも可能です。
※「大和コネクト証券」に口座を持つことが必要となる。
――実際の買い物などに使えるのは嬉しいですね!
土屋:ユーザーアンケートをとると30~50代の方に多く使っていただいているのですが、さらにもっと若い方にも使っていただきたいと考えています。
まだまだポイント運用サービス自体の認知度が低いと思うので「1ポイントから気軽に体験出来ます」というところを知っていただきたいです。
また、小さいお子さんがいる家庭でも家族で気軽に始められるRPG風のアプリ「STOCKPOINT for MUFG」も提供しています。
キャラクターと一緒に成長していくような作りになっているので、楽しみながら資産形成を考えるきっかけになってくれたら嬉しいです。
――確かに、楽しくゲーム感覚で使えそうです。
土屋:ポイント運用はその時の相場に左右されるので、上がる時もあれば、もちろん下がる時もあります。
「ポイント運用で儲けました」ということよりも、「体験をすること」の価値を提供することに意味があると思っているので、投資や資産運用の練習と思って使って欲しいです。
「こんな感じなんだ」というのを知って、自分にとって心地良い投資のやり方やスタイルを分かってもらえれば嬉しいです
賢い投資家になるには、ポイントでも放置しないこと
――ポイント運用をしながら投資の練習が出来る様なイメージで、やってみたいなと思いました! 実際に株式に変えてみようという次のステージに移るにはどんなタイミングが良いでしょうか?
土屋:お好きなタイミングで大丈夫です。毎月1000円からでも、10000円でも積み立てをやってみようと思えるタイミングで、実際の株式などに移行すると良いと思います。
StockPoint を数週間試してからすぐに移っても良いですし、1年くらいじっくり体験してから移っても良いかと思います。
――ポイント運用で気をつけたほうがいいことはありますか?
土屋:注意点がないところがポイント運用の良いところでもあるのですが、元々はオマケでもらったものではあるものの、ポイントが減ってしまうのは残念ですよね。
始めてみたらべったり張り付く必要は無いですが、放置しないで時々チェックすることを習慣付けていただきたいです。
これはこういう理由で「上がったんだ」とか、「下がったんだ」みたいなところが分からないと、ある意味博打的な運用になってしまいます。
それだといつまでたっても賢い投資家にはなれないと思うので、自分のポイントがどうなっているのかと、どうして増減したのか等、連動した世の中の流れをチェックすることは意識して欲しいですね。
――私もPayPayでポイント運用をしているのですが、そのままほったらかしにしていたので、増えていたことが嬉しくても、なぜ増えたのかは全く分かっていませんでした。投資体験をしながらそう言った部分の勘がつかめたらなと思います。
土屋:難しいことを知る必要はありませんが、運用しているポイントが増えた、減ったということは世の中の動きに連動しているので、外に目を向けるきっかけにもなりますよね。
投資の世界で、上がり続けるものなんてないので、そこはそういうものだと割り切った上で、自分として興味が持てるところはどこなのかという、「自分を知ること」からやってみてほしいなと思います。
「経済の勉強をしましょう」と言われても嫌じゃないですか。
でも自分の興味のあるモノやコトって言われなくても、情報を集めたり、もっと知ってみたいと思えますよね。
投資において、自分のスイッチがどんなところにあるのか、探すきっかけにしていただくのも良いと思います。
(mimot.(ミモット)/中村 梢)