高校茶道部が点前披露 記念館が場を提供
山口蓬春記念館(葉山町一色)で3月15日、逗子葉山高校茶道部による呈茶会が催された。同館では葉山町茶道連盟による呈茶会を定期的に開催しているが、高校生による会は昨年10月の横須賀高校に続き二度目。
当日は1席約20分で5席設けられた。午前10時30分からの第1席には子どもを含む8人が参加。控室から下駄履きで庭を通り、茶室(桔梗の間)へ移動し、会がスタート。
始めに部員により、茶菓子が配られ、茶器の説明や、学校紹介のあと、点前が披露された。子どもも大人の作法にならい、菓子と茶を楽しんだ。
これまでは部外の人への振る舞いは文化祭しか機会がなかったという同部。2年生の柳原真和(まお)さんは「おいしいお茶を飲んでいただきたいと、気持ちを込めてお茶を点てた。部活では礼儀を学び、ものを丁寧に扱うようになったり、気遣いができるようなった」と活動の成果を語った。
初めて茶会に参加した長谷屋詞葉(ことは)さん(8)は「お茶が飲めてお菓子も食べられて楽しかった」と笑顔を見せた。
同館の加藤泰也館長は「文化部は日頃の努力の成果を披露する機会が少ないと思うので、当館での呈茶会が良い思い出になってもらえたらうれしい」と同会の開催目的を話した。