【アドバイスはNG】落ち込んでいる人が復活する魔法とは?【白魔法の心理学】
落ち込んでいる人が復活する魔法
相手の話にじっくり耳を傾けることが一番の癒しになる
いつもは元気な友人や大切な人が、暗い表情を浮かべ、ためいきを繰り返しているとします。
そんなとき、私たちはついつい「どうしたの?元気出そうよ」というひと言をかけてしまいがちです。
ところが、実のところ、それは適切な対応とはいえません。
落ち込んでいる人に接する際、まず心がけてほしいのは、相手の話をじっくり聞いてあげることです。落ち込んでいる人たちが、心の奥底で求めていること。それは、自分の気持ちに寄り添い、じっくり話を聞いてくれる人の存在なのです。
心の問題を取り扱う専門家である心理カウンセラーは、傾聴といって、相談者が心に抱えている不安や悩みなどに、しっかり耳を傾けることを重要視しています。他人に打ち明ける過程で、知らず知らずのうちに心の内に秘められていた問題に気づかされ、自然と自分のなかで解決策を見出せることも多いからです。
傾聴の際、注意したい点が一つあります。相手の悩みや落ち込んでいる理由を聞いていると、つい解決策を示そうとしたり、アドバイスしてしまいそうです。でも、これはNGです。適度にあいづちを打つ、時として相手の言葉を繰り返すなどして共感する姿勢を示し、相手に寄り添うような態度で接するのがよいでしょう。
落ち込んでいる人には「聞くこと」と「共感」を!
「この前こんな失敗をしちゃってそれからずっと立ち直れないんだ」
「そうなんだ…もしも吐き出してスッキリするなら話を聞くよ?」
「そうなんだ、それはびっくりしたよね…それからどうしたの?」
→ 話を聞きながら、出来事に共感することも大事!
「〇〇〇〇なの?」
「うんうん…」
「そうなんだ!」
→ 話が止まらないなら、あいづちを打ったり相手の言葉を繰り返すなど、しっかり聞いていることを表して!
「そんな失敗は誰にでもあるよ! 経験として次はもっとうまくできるよ!」
→ アドバイスはしないで聞き役にまわるのが正解!話を途中でさえぎるなどもってのほか!
【出典】『白魔法の心理学』監修:渋谷 昌三