猫を怯えさせる『タブーな叱り方』4選 怒りに任せた対応は厳禁!トラウマになる危険も
1.猫を大声で怒鳴る
猫は大きな音や声を出す人が苦手です。そのため叱られるときも、怒鳴られるのは大嫌いなのです。
しかも人間の言葉を理解できないので、ガミガミと怒鳴られても、なぜ大声で話しかけられているのかを理解できません。それどころか、飼い主さんを怖い人と認識し、萎縮してしまう可能性もあります。
このような叱り方をつづけていれば、飼い主さんを警戒するようになり、信頼関係を失ってしまいます。
臆病な猫にとっては、飼い主さんが恐怖の対象になってしまう可能性もあるでしょう。そうなれば家の中にいても気持ちが安らげなくなってしまいます。
2.猫に体罰を与える
猫を叱る際にしつけと称して叩いていませんか?猫はこのような体罰を受けると、突然飼い主さんに攻撃されたと認識します。
しかもなぜ攻撃されたのかわからずに、混乱して怯えてしまうでしょう。さらにこれまでに築いてきた信頼関係を一瞬で失ってしまう可能性があるのです。
それどころか、猫によっては、突然の攻撃に驚いて反撃してくるかもしれません。自分の身を守ろうとしての攻撃ですから、相手が飼い主さんであっても本気で飛びかかってくることがあり、大変危険です。
また一度失った信頼は簡単には取り戻せません。愛猫のことを大切に思うなら体罰でのしつけは絶対に慎むべきでしょう。
3.猫を押さえつける
猫を叱るときに絶対にやってはいけないことのひとつに、押さえつけるなどの体を拘束をする行動があげられます。
猫がいたずらをしたときに、とっさに押さえつけてしまうこともあるかもしれませんが、攻撃されたと認識する可能性があります。また体の自由を奪われるのは、猫にとって恐怖でしかありません。
そのため体罰と同様に、攻撃されてしまう可能性もあります。愛猫のためにも、あなたのためにも、押さえつけて叱ることはやめましょう。
4.猫を追いかける
愛猫のいたずらを見つけたときに、叱りながら追いかけてしまったことはありませんか?実はこの行動もNGなのです。
飼い主さんにとっては叱っているつもりでも、状況によっては、遊んでもらっていると勘違いしてしまう可能性もなきにしもあらず。しかも叱っていることが伝わらないばかりか「いたずらしたら遊んでもらえた!」と覚えてしまう可能性があります。
そうなると遊んでほしくなるたびにいたずらするようになり、飼い主さんを悩ませてしまう、なんていう事態にもなりかねません。叱り方には十分に注意しましょう。
まとめ
猫は叱られても、なぜ叱られているのかを理解できません。そのため猫のしつけにおいては叱ることは意味がないと思ったほうが良いでしょう。しかも叱り方によっては、これまでに築いてきた信頼関係を壊してしまう可能性さえもあるのです。
猫もしつけられるという意見もありますが、猫の場合は、先回りしていたずらを防止するほうが確実で、安全だと言えます。
たまに室内を見回し、猫がいたずらしそうなものはないか、危険な箇所はないか確認し、必要に応じて対策をおこなうようにしましょう。
(獣医師監修:葛野宗)