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現役消防士らの視点に学ぶ 浦賀小で「防災フェスタ」

タウンニュース

避難経路を指さして確認する子どもら

災害や火災時に備え、親子で自らを守る術を身に付けてもらおうと浦賀小学校(岩澤進校長)で9月21日、初の防災フェスタが開かれた。同小PTAが主催。現役消防士らが講師役を務め、同小児童や近隣住民らが防災への意識を高めた。

「今ここで家事が起きたらどこに逃げますか」。一般社団法人火災予防のONELOVE代表理事で現役消防士の渡邉航生さんの問い掛けに子どもたちが避難誘導灯のついた扉を指さした。

イベントは市職員で一般社団法人KAKEHASHI代表理事でもあるPTA会長の高橋正和さん(41)が発案。今春、台湾で大規模地震発生直後に避難所が即座に開設された報道を見て、「災害時に公助をただ待つのではなく、自分や大切な人を守るために自助の意識を高めてほしい」と全国の現役消防士らが組織する団体や市消防局の協力で開催にこぎ着けた。

講座では渡邉さんが「花火の最中、服に火が付いたら走らず転げ回って」と指南。日頃できる火災予防では「(火元にならないよう)掃除する、逃げる、早く消す」などの心構えを説いた。会場では起震車による地震体験や救命教育、スタンプラリーなども行われ、参加者は思い思いに取り組んだ。

同小1年生の大久保成桜(なお)さん(7)は「マンションに住んでいるので、火事のときはベランダから逃げられるようにしたい」と話した。

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