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「お父さんが倒れたの」無人の実家に胸騒ぎ…玄関先で告げられた家族のピンチとは【体験談】

シニアカレンダー

予期せぬ実家の父の介護が始まったのは、私たち家族が約4年間の海外赴任を終えて帰国してから、ちょうど1カ月後のことでした。

慣れない生活で起きた父の事故

夫の任期はまだ完全には終わっていなかったものの、長男が日本の私立小学校に入学を控えていたため、私と子どもたちの3人は先に日本へ帰国し、夫の帰任までの約2カ月間を私の実家で過ごすことになっていました。

そんなある日の夕方、私はまだ日本の生活に慣れない長男の通学に付き添い、電車での送迎を終えて子どもたちと帰宅しました。すると、自宅は無人で、目の前の家の奥さんが心配そうに声をかけてくれました。

「お父さんが近くで転倒されて、ドクターヘリで搬送されたんですって。お母さんも付き添って一緒に行かれたそうです。伝言を頼まれていて…」

急いで母の携帯に連絡を試みましたが、つながらず、不安な時間が過ぎていきました。そして深夜になって、疲れ切った様子の母がようやく帰宅しました。

ドクターヘリで運ばれた父

話を聞くと、父は近所にある神社の敷地内で前のめりに倒れ、頭から転んでしまったそうです。そのとき首を痛めて動けなくなっていたところを、通りかかった方が神社に知らせてくれ、そこから救急車を経て、症状の重さからドクターヘリで搬送されたとのことでした。

父はもともと糖尿病や高血圧など、いくつもの持病を抱えており、看護師さんからは「病気のデパート」と表現されたこともあったそうです。最終的な診断名は定まりにくく、さまざまな検査を受けていました。

ドクターヘリで搬送された大きな病院から始まり、リハビリセンター、介護施設2カ所、そして容態が悪化してからは別の病院へと、約4年半の間に5カ所の医療施設にお世話になりました。関わってくださった方々には、本当に良くしていただいたと思います。

やがて寝たきりに…

母は父をまかせきりにせず、毎日のように通い続けていました。私たち家族も、週末ごとに実家と施設を行き来して、両親の様子を見に通い続けました。

リハビリにも熱心に取り組んでくださっていましたが、年齢的なこともあり、父は次第に根気が続かなくなり、やがて寝たきりになりました。認知症も少しずつ進行し、要介護4や5の判定を受けるようになりました。

介護は父本人にとっても大変だったと思いますが、それを支える母にとっても過酷な日々だったと思います。

まとめ

毎日のように父のもとへ通い続ける母の姿を見ていて、いずれ共倒れになってしまうのではないかと、家族として心配する日々が続いています。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

著者:中田明子/50代女性・主婦

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年6月)
※一部、AI生成画像を使用しています。

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