犬が『満足』するとみせる3つの態度や仕草とは 愛犬のサインを読み取って絆をより深めよう
犬が「満足」すると見せる態度や仕草
愛犬が幸せに暮らしているかどうかは、全飼い主さんが気になるところです。
しかし、犬は満足度を言葉で示してくれるわけではないので、彼らの仕草や態度で推し量るしかありません。
そこで今回は、犬が「満足」すると見せる態度や仕草について解説します。愛犬の見せるサインを正しく読み取って、絆を深めることに役立てましょう。
1.笑顔を見せる
犬は狼など他の動物と比較して、顔面の表情筋が非常によく発達しています。そのため、目を見開いたり口角を上げたりというように、人間とよく似た表情をつくることができます。
もちろん、この表情は人間と暮らす中で身に着けたものなので、自分の感情を表すときによく使っています。
中でも、口角を上げて笑顔のような表情を作るときは、人間の真似をして「嬉しい」「楽しい」という気持ちを表していると考えられています。遊んだりご飯をいっぱい食べたりした後に見せる「笑顔」は、犬がその状態に満足して喜んでいるということでしょう。
この時注意したいのが、呼吸です。穏やかな呼吸、あるいはそれほど激しくないパンティングであれば犬は喜んでいる、満足している、とみることができます。
しかし、激しくはあはあと呼吸をしていたり、口を開けて舌を長く垂らしている場合は、暑すぎたり、どこか苦しいところがあったりする場合もあるため、犬の様子をよく観察してあげてください。
2.手足を横に投げ出して眠る
犬にとって、体を横にして手足を伸ばした状態で眠っているのは、すぐさま飛び起きて動かなくてもいい状態、つまり、とてもリラックスしている状態であると言えます。
愛犬が床やソファでこのような寝方をしている場合、お腹がいっぱいであったりたくさん遊んだ後だったりするのではないでしょうか。
また、程よく涼しく、犬にとってお気に入りの場所でこうやって眠っているときは、もう他になにも要求がなく穏やかな状態であると言えます。ハウスやベッドなどでこのように眠っているときは、愛犬をそっとしておいてあげましょう。
さらにリラックスすると、犬によってはいわゆる「へそ天」という仰向けにひっくり返った状態で眠ることもあります。これは、家の中に何の脅威もなく、飼い主さんや家族を心から信頼しているという証拠です。
反対に、伏せの形でおなかや顎をペタッと床につけて眠っている時は、周囲に対して警戒もしくは緊張しているのかもしれません。
この姿勢は、暑くて体を冷やしたいという時の他、どこか具合が悪い時に見られることが多いので、愛犬の様子をよく見て必要に応じて獣医さんに相談するなどしてください。
3.ぼ~っとしたりため息を吐いたりする
愛犬がぼ~っとしたりため息を吐いたりしている様子は、一見「退屈なのかな」「つまらないのかな」「何か不満でもあるのかな」と感じてしまう仕草ですよね。
しかし、実はこの態度は、犬がほっと一息ついている時であることが多いようです。特に何か要求があったり、困ったことがなかったりという状態なのでしょう。
一方、こちらと似ている仕草なのですが、「あくび」は意味合いが少々異なります。
人間の場合は眠い時などに出てくるあくびが、犬にとっては「緊張している」時に出るのです。緊張している自分や相手にあくびをみせることで「敵意はない」「落ち着こう」とメッセージを出していると言われています。
まとめ
今回は、犬が「満足」するとみせる態度や仕草について解説しました。
今回解説した他にも、飼い主にぐりぐりと頭や背中をこすりつけてきたり、傍によりそって座ったり、という仕草や態度を見せる場合もあるようです。
犬の満足した態度や仕草というのは、日々一緒に暮らしているとなんとなく伝わってくるものです。
どのような時にこのような態度や仕草が見られるのかを観察し、愛犬にとってより良い環境を作ってあげたいものですね。