災害対策本を寄贈 減災を考える会が大井町議に
「富士山と酒匂川流域噴火と減災を考える会」(幕内忠一会長)が1月20日に大井町役場を訪れ、同町議会の議員全13人に冊子「富士山等の噴火に伴う影響及び噴火物対策に関する対応指針」を寄贈した。
同会は富士山の噴火による酒匂川流域の被害状況を調査し、流域住民や企業などへの防災意識の啓発に取り組む市民組織。冊子は1707年の宝永噴火の被害を踏まえた降灰の予想範囲やインフラへの影響、被害を防ぐための提言や提案などが、10章に分けてまとめられている。昨年12月には小田原市議会の全議員に贈っている。
この日、近藤克明副会長が会を代表して同役場を訪問、伊藤奈穂子議長に冊子を手渡した。
近藤副会長は「のどかで四季折々の風景を楽しめるこの地域を大切にするためにも、冊子を参考にしていただき、災害時への備えにつながれば。また酒匂川近隣の議員の方々にもお渡ししたい」と話した。同会では今後、秦野市、南足柄市、松田町、山北町、開成町の各議会議員にも寄贈する予定。