学童待機児童数 4年連続ゼロ達成 空き教室など活用
市は今年4月時点での学童保育所(以下学童)の待機児童数が、2022年から4年連続でゼロになったと発表した。
共働き世帯の増加などに伴い、保護者に代わって放課後に子どもたちを保育する学童の需要は年々高まったが受け入れ態勢が追いつかず、待機児童数も増加していた。市内で学童の待機児童数がピークを迎えたのは16年度の370人で、保育園の待機児童が社会問題になった時期と重なる。市が学校施設の活用や町会・自治会館を借用するなどの対策を講じたことで20年にはピーク時の半分以下となる154人、21年には82人となり、22年からは0人を継続している。
市は今年度の取り組みとして、学童の小学校内への移転に伴う定員の拡充(由木中央小)、小学校の特別教室などの保育場所としての活用(山田小など21校)、地域の町会・自治会館を借用した定員の拡充(4カ所)、子ども・若者育成支援センターの保育場所としての活用(1カ所)を挙げて「引き続き待機児童ゼロに向けた対策に取り組むとともに、子どもが安心して過ごせる居場所づくりの充実を図っていく」としている。