ネット・口コミで話題の「7月5日」なぜ大きなウワサに?現状は?カンニング竹山が語る
野村邦丸アナウンサーがパーソナリティを務めるラジオ番組『くにまる食堂』(文化放送・月曜日~金曜日9〜13時) 6月30日の放送は、お笑い芸人のカンニング竹山が、SNSなどで話題になっている「7月5日」のウワサについて私見を述べた。
邦丸アナ「カンニング竹山さんとお送りしてる月曜の『くにまる食堂』。さあ、ここでは?」
カンニング竹山「私の周りで、だいぶ年下の人とか、仕事先の人、メイクさんとか、番組のスタッフとかも、出会い頭に「竹山さん、どう思います?」と聞かれることがものすごく増えていることがありまして」
邦丸「なに?」
竹山「7月5日…」
邦丸「あ、来た!」
竹山「(笑)わかります? なんの日か」
邦丸「私の周りの文化放送で働いてる若いスタッフとか「7月5日どこにいる?」っていう」
竹山「やっぱり邦丸さんの周りでも?」
邦丸「いるいる」
竹山「産経新聞が6月25日に面白い記事を出してて。そもそもリスナーの方でも知ってる方がほとんどだと思いますけど、今日は、人間のウワサってすごいなという話です。
簡単に言うと、7月5日に日本で大震災が起こるよと、科学的根拠もない予言がされたと。概要だけ言うと、香港の有名な風水師がそれを言ったと。そして日本の女性漫画家の、たつき諒さんという方が著書で7月大震災というのを出して。香港からの観光客も、実際に減っているんです。で、香港の航空会社は便を減らしたりしてるんですね」
邦丸「それは本当の話?」
竹山「そこは本当なんですよ。でも、それはウワサによってそうなってるわけです。
たつき諒さんのマンガによると、要は予知夢を見たと。日本の南岸とフィリピンの間ぐらいのところで海面の上昇が起きて、東日本大震災の3倍ぐらいの津波が襲ってくると。ちなみにその本は香港とかにも売っているそうです。だからそれを読んだんじゃなかろうかっていうのもあるんだけど、香港の有名な風水師も、日本で大震災を予言したと、だから気をつけなさい、みたいなのを言ったか言わないか、みたいな話になって。それがもうネットを通じたり、人から人へと通じたり、ウワサがウワーッと広がって、今どういう形になったかというと、「7月5日大丈夫?」、「7月5日どこにいます?」、「7月5日やばいですよ」となっている。
これが何なんだってことになって、産経新聞がたつき諒さんに取材しています。マンガについては「結果的に出版社の意向中心で出版されたことに、不本意な思いもありました」と答えています。
7月5日の日付については、「過去の例から、『こうなのではないか?』と話したことが反映されたようで、私も言った覚えはありますが、急ピッチでの作業で慌てて書かれたようです」と、編集部による聞き書きだと示唆したと。「夢を見た日=何かが起きる日というわけではないのです」と日付も否定してるんですよ。
要は、たつきさん自身は自分で夢を見たのを話して。出版しなきゃいけないからってそのマンガを出した。急ピッチで編集して、センセーショナルなタイトルを付けた方が売れるから。それでバーンと売れたんで、実は、著者のたつきさんの本当の意思ではない作品みたいなのが大げさに出ちゃった、っていうのが一点。
もう一人の発信源である香港の風水師は、フジテレビの「Mr.サンデー」が取材したそうです。それによると「4月と5月は危ないと言ったが、日本で実際に地震が起きたので、7月にはもう何も起きない」と答えたと。発生した地震とは、4月18日に長野県北部で起きた最大震度5弱の地震と5月31日に北海道・釧路沖で起きた最大震度4の地震だと。それが起きたからもう起きないよと言ったのに、いつの間にか7月に起こるみたいになってますと、この方も言ってるんですね。
まあ、長野とか北海道で地震が起きたから他の地震が起きないって、これも、もう科学的根拠も何にもないんですよ。で、この取材で何がわかったかといったら、今、現状は何もないんです」
邦丸(笑)
竹山「たつきさんも違うって言ってる。風水師も、7月は何も起きないですと。結果、今何も起きないんだけど、怖いなと思うのは、ひとりの人間がこうなるよって、これは本当だと根拠も何もないのに騒ぎ立てて、こうやってウワサになって、そのデマが真実に変わっていくという、いい例だと思うんですよね。だから、そういうのは本当に気をつけていかなきゃいけない」
この後は、カンニング竹山が7月5日に何が起きるか大予言!