<幸せ蜜柑>みかんの薄皮や白い筋。食べた方がいいの?食べない方がいいの?
冬になるとみかんをよく食べるのではないでしょうか。常温保存が可能で食べ切りサイズのみかんは、なにかと重宝しますよね。みかんの旬はもともと冬。最近では10月以前に早生みかんの収穫がはじまり、より長い期間みかんを楽しめるようになっています。ママスタコミュニティにもあるママからみかんにまつわるこんな質問が寄せられていました。紹介します。
『みかんの薄皮は食べる? オレンジ色の外皮ではなく、実に付いている薄皮のようなもの。私は胃が痛くなるから食べないんだけど、周りは食べるんだよね。みんな食べる?』
投稿者さんが気になっている「みかんの薄皮」とは、オレンジ色の外皮や白い筋でもなく、実を覆う薄い袋状の部分のことですね。この薄皮について、投稿者さんは「胃が痛くなる」「消化に悪い」という感覚から食べずにいるそうです。ただ職場ではほとんどの人が薄皮を食べているため、自分だけが違うのではと気になっているようです。ママスタのママはどうでしょうか。
薄皮を食べない人は少数派?
『食べない。薄皮の袋は消化に悪いよ、食べない方がいい』
『昔のみかんは薄皮の袋が厚かったからおばあちゃんとかそうやって食べていたよ』
投稿者さんと同様に「薄皮は消化に悪い」と感じる人は多いようです。「みかんの薄皮は食べない」と答えたママから声が寄せられました。コメントによるとひと昔前のみかんは現在より皮が厚く、薄皮が食べにくかったのだそうです。両親や祖父母が薄皮を食べない習慣があると、自分の食べ方にも影響するものかもしれませんね。ただ薄皮がまったく口に入らないようきれいに取り除いているという人は少数派でした。
白い筋だけ取って食べている
『白いふわふわの繊維みたいな筋は軽く取って食べている』
『薄皮は食べるよ。白いふわふわの筋は大きいのだけ取る』
みかんを食べるときは外側の白い筋だけ取り除くようにしている、という声も寄せられました。その場合、あとに残る薄皮は食べているそうです。みかん一つでも食べ方には個人差があるようですね。ところで、そもそもみかんの白い筋とは何なのでしょうか?
農林水産省によると、みかんの筋は栄養分や水分を運ぶ「維管束」にあたる部分だそうです。いわば、みかんの血管のような役割を果たしているんですね。この白い筋については、取って食べる派とそのまま食べる派で意見が分かれていました。
みかんの薄皮や白い筋の正体は?
『白い筋には栄養があるって聞いたことがあるから食べる』
『食べる、食べる。他の人も言っているけれど、みかんの薄皮と白い筋も食べたほうが良いんだって。ビタミンPが含まれているから』
『実家がみかん農家の父親は5個くらいをいっぺんに食べる。もちろん薄皮付き』
みかんの薄皮や白い筋は食物繊維なので、食べた方が良いとアドバイスしてくれるママもいました。農林水産省によれば、薄皮や白い筋には水溶性食物繊維の「ペクチン」や、ポリフェノールの一種「ヘスペリジン」が含まれているとのことです。 ペクチンは大腸ガン予防やコレステロール低下に効果が期待でき、ヘスペリジンは血圧の上昇を抑制する作用があるとされています。これらの効果を考えると、薄皮や白い筋を取り除かずにそのまま食べるという意見には、理にかなった面があると言えますね。
『薄皮どころか外のオレンジの皮も食べますよ。食べるというか、漬物つけるときに千切りして使ったり乾燥させてミルで細かくしてハチミツに混ぜて寝る前に舐めたり。種も日本酒につけて化粧水を作ります』
さらに外皮も利活用しているママの声も寄せられました。外皮を乾燥させたものは漢方で「陳皮」と呼ばれていますから、このママの活用の仕方は漢方的な使い方ですよね。陳皮は七味唐辛子にも使われるなど、馴染み深いものです。
みかんは実だけでなく、薄皮、白い筋、外皮まですべてに利用価値があるようです。ただし薄皮や白い筋は繊維質が多く含まれているため、人によっては消化に時間がかかることがあるのかもしれません。胃が弱いと感じる方や、消化不良を起こしやすい方は無理せず、自分の体調に合わせて調整しながら取り入れてみればいいですね。特に問題のない人は「みかんを丸ごと」を楽しんでみてはいかがでしょうか?