清水港の投げキス釣りでシロギス2尾を手中【静岡】ヒイラギの猛攻に苦戦
花がウメからサクラに変わり、少しずつ春めいた陽気になってきているが、海中はまだ冬の真っただ中。一年のうちでもっとも水温が低く、釣り物が少ない時期になっている。投げキス釣りは場所を考えて釣行計画を立てないと、シロギスはおろか完全オデコもある。
袖師埠頭で投げキス釣り
前回の釣行から一カ月以上日が空いてしまったが、3月13日(木)にいつもの静岡・清水港へ投げキス釣りへ出かけた。
7時に出発し、東名高速を西へ走る。前日の雨はすっかり上がったが、濁りが気になるところ。由比付近から見る駿河湾は、やはり薄濁りでウネリが入っている。
清水港内でも冬の釣り場として知られる袖師埠頭へ。いつも停泊しているタグボートがいなかったので、庵原川の河口付近に釣り座を構えることができた。エサはジャリメを使用した。
ヒイラギ祭りに苦戦
8時半に第1投をやや左方向の6色に投入すると、まるで着底を待っていたかのように、ゴンゴンと竿先を叩くアタリが連続。
しかし、明らかにキスではないアタリで、だいたいの正体は予想がついている。巻き上げに入るとかなり重く、遠目にもクルクル回っているのがわかる。1投目からヒイラギ3尾掛けのお出迎えで、いきなり仕掛けがチリチリになってしまった。
仕掛けを付け替えた2投目は、河口延長線上の6色へ。着底からゆっくり探ってみると、ときどき引っかかりはあるが、アタリはない。
仕掛け交換の連続に
2色探ったところで巻き上げると、ハリには藻が付いていて、エサはそのまま。どうやら川から流れ出たゴミや石が堆積して、そこに藻が生えているようだ。
このことから、ヒイラギはふ頭中央部に溜まっていて、河口方面には少ないことがわかった。河口近くの障害物周りをじっくり探るか、またはヒイラギをハリに掛けて仕掛けを暴れさせ、その周囲にいるであろうキスを誘うかの二択を迫られる。
今回は後者を選択、ゲストを釣りながら、残りのハリに反応するキスからのシグナルを待ってみた。しかし、投げ続けても釣れるのは、ヒイラギばかり。この時期、魚からのアタリがあるだけマシなのだが、仕掛けがチリチリになり、3投に1回は交換を余儀なくされる。
本命キスダブルヒット
釣り開始から2時間が過ぎ、そろそろエサがなくなるという時間になって、着底後5分ほど待っていたときに、ようやくプルッと明確なアタリ。この日、最初で最後のキスが2尾釣れてきた。
ここが時合いと、急いで魚をはずして投入したが、再びヒイラギ祭りに戻ってしまう。結局、昼になってエサ切れで納竿。
今後の展望
今後の展望としては、まだ水温が低いので、あまり積極的なサビキは控え、置き竿中心で狙うことになると思う。投入のたびに少しずつ場所をズラして、つねに新しいポイントへ着底させるようにしたい。
<週刊つりニュース関東版APC・諸伏健一郎/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース関東版』2025年4月4日号に掲載された記事を再編集したものになります。