【厚木市】歴史冊子「厚木人」を発行 11月1日から無料配布
厚木市は、市制70周年を記念し、新たな視点から歴史を発掘した冊子「厚木人」(あつぎじん、A4判オールカラー、20頁)を制作した。11月1日から市内の施設などで無料配布するほか、デジタル版も公開する。
この企画は市が70周年を迎えるにあたり、「市民により愛着と誇りを持ってほしい」との思いから発案されたもの。制作は、歴史月刊誌「歴史人」を発行する朝日放送テレビに委託し、これまで注目を集めることの少なかった厚木市の歴史にフォーカスした。
主な内容は、「はじまりの物語、厚木で発見!」をテーマに、中国地方に大きな勢力を築いた戦国大名・毛利氏の発祥が本市であることなどを関連する情報と共に紹介。愛甲郡愛甲荘を本拠としていた鎌倉時代の武将・愛甲三郎にもふれている。また、厚木が歴史の分岐点となった戦国・幕末のエピソード、市内で発掘された縄文・弥生・古墳時代の歴史遺産などが豊富な写真と共に紹介されている。
来年には記念展示も
また、これに関連し、あつぎ郷土博物館では来年1月24日から市制70周年記念展示「寿-毛利家と共に-」を開催する。山口県防府市にある毛利博物館から、毛利家に伝わる祝いの品などを借り受けて紹介する予定で、毛利家を通じて厚木市の歴史を振り返り、愛着と誇りを醸成する機会としていく。
冊子は7000部を制作。あつぎ郷土博物館や公民館、中央図書館、駅連絡所などの公共施設で無料配布されるほか、市ホームページでデジタル版も公開される。
市企画政策課では「多くの人に手に取っていただき、厚木の歴史を知ってほしい。また郷土博物館に足を運ぶきっかけになればうれしい」と話している。
冊子に関する問い合わせは、同課【電話】046・225・2456まで。