若々しさを維持するために必要な「唾液」。唾液を増やす食べ方を、東洋医学のプロが解説
「毎日忙しく、自分のことには構っていられない」「病院に行くほどではないが、このまま大きな病気になったら怖い」...。そんな風に考えて、疲れや不調をずるずると引きずっている方は多いのではないでしょうか? 鍼灸師で国際中医専門員の田中友也さんによる書籍『不調ごとのセルフケア大全 おうち養生 きほんの100』(KADOKAWA)は、自分の体と心をいたわるためのヒントを教えてくれる本。おうち時間に簡単に取り入れられる、さまざまな不調に対応したセルフケア術が満載です。健やかな心と体のため、今日からできることを取り入れていきましょう。
※本記事は田中友也(著)、くぼあやこ(イラスト)の書籍『不調ごとのセルフケア大全 おうち養生 きほんの100』から一部抜粋・編集しました。
「口の中の乾き、唾液不足」
植物も潤いがないと枯れるように、唾液は人にとって大切な潤い。
昔から中国では、唾液は体の潤いを増やし、若々しさを維持する「若返りの妙薬」ともいわれる大事なものです。
きれいな唾液は内臓からでてくるもので飲み込むのが良く、痰のようにペッと吐いてはいけません。
唾液の分泌が減ると、口の中が乾き(ドライマウス)、口腔内に細菌が繁殖しやすく口臭の原因ともなります。
唾液がたくさんでると、外から侵入する細菌から体を守ってくれます。
唾液が増える食べ方
・唾液をたくさんだすコツは、たくさん噛むこと!
・やわらかい物ばかり食べていると噛むことが減って唾液も少なくなる。
・噛むほどに味わいを豊かに楽しめる旬の食材を選んで食べよう。
NG
少し噛んで飲み物で流し込むのはダメ!
唾液をだす舌の運動
舌の運動で舌まわりの筋肉が鍛えられて、唾液の分泌が促される。
1 口を軽く閉じ、舌の先を歯の表面に当てる。上から左に向かって、ゆっくり円を描くように進む。
2 12周したら唾液を飲む。反対方向も同じように行う。
3 口を軽く閉じ、舌の先は口腔内で上下のあごに沿って、回転させる。
4 12周したら唾液を飲む。反対方向も同じように行う。
舌先をぐるぐるまわすと唾液がでるでる。
注意事項
・不調の症状については、必ずその症状があらわれるとするものではありません。あくまで可能性の1つとしての症状と養生のヒントになります。
・養生の効果には個人差があります。すべての方に効果があるとは限りません。
・妊娠中の方、特定の疾患や何らかの治療を受けている方は、養生を行う前に医師や専門の医療機関へご相談ください。また、養生が体に合わない場合、心身に異常や不快を感じた場合は、ただちに中断してください。
・本書の情報は2020年8月時点のものです。それ以降に、新しい見地が発表される場合もあります。