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プロダクトデザイナーが兄と立ち上げた生活雑貨のブランド「twig」。

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プロダクトデザイナーが兄と立ち上げた生活雑貨のブランド「twig」。

以前、新潟市東区にオープンした「twig」へお邪魔して、木工職人の畑山駿さんからお話を聞きました。今回はその妹さんでプロダクツデザイナーの畑山響(はたやまひびき)さんにお会いして、アクリル製品をメインに、ものづくりについてのお話を伺ってきました。

twig

畑山 響 Hibiki Hatayama

1991年新潟市東区生まれ。東北芸術工科大学 プロダクトデザイン科を卒業後、フランス人デザイナーの設計事務所に就職。2016年に新潟へ戻り、2019年に兄と共にプロダクツブランド「twig」を立ち上げ、2024年にショールーム兼工房をオープン。観葉植物にハマっている。

フランス人の有名デザイナーの元で修業。

——前回はお兄さんの駿さんを紹介させていただきましたが、今回は響さんをご紹介させていただきます。まずはプロダクトデザインをはじめたいきさつを教えてください。

畑山さん:私は子どもの頃から、工作をするのが大好きだったんです。ボール紙や粘土を使っては、よくわからないアイテムを作っていました。

——デザインはどちらで勉強されたんでしょうか?

畑山さん:山形にある「東北芸術工科大学」のプロダクトデザイン科で学びました。いろいろなコースがあるなかで、私は色のインテリアを選んだんです。実家が建築会社だったので木目のインテリアに囲まれて育ったから、色のあるインテリアの興味を持ったのかもしれません(笑)

——なるほど。大学を卒業してからは、プロダクトデザイナーとしてお仕事を?

畑山さん:大学の講師がフランス人の有名デザイナーだったので、その下で助手を務めさせていただきました。インテリアデザインだけじゃなく、建築デザインやアート作品まで幅広く手掛けていたんですよ。

——アート作品?

畑山さん:国内外でアート作品を発表するんです。新宿の公園に作ったアート作品では、100枚の布を1枚ずつ染める仕事を担当しました。大変な職場でしたけど、学んだことも大きかったですね。

——なかなか大きな仕事をされている方だったんですね。そこではどのくらい働いていたんでしょうか?

畑山さん:1年くらいです。それで大学時代に作っていた作品をブラッシュアップして出品してみたら、イタリアで開催される「ミラノサローネ」っていう国際的な家具の見本市で展示できることになったんです。

——おおっ、それはすごい!

畑山さん:それを機に事務所を辞めて、新潟に帰ってからはニュージーランドへ語学留学に行ったり個展を開催したりして過ごしましたが、その後で兄と一緒にオリジナルブランド「twig」を立ち上げることにしたんです。

——へぇ〜、ちなみにどんな個展をやったんですか?

畑山さん:「つながるモノ展」という「一般的なつながり方の固定疑念を壊したらどうなるか」を表現した作品展です。糸でジョイントされたイスやセメントで製本された本、ヒモの代わりにボルトを使った靴などを出品しました。

暮らしを彩る家具や雑貨を提案していきたい。

——「twig」で最初に開発したのはどんな製品だったんでしょうか?

畑山さん:デュフューザーですね。木材を使いたい兄とアクリルを使いたい私の折衷案として完成しました(笑)

——木材とアクリルがバランスよくまとまっていて流石です。デザインをする際はどんなことに気をつけていますか?

畑山さん:男女どちらでも使いやすいように、ニュートラルなデザインになるよう心掛けていますね。それから製品に込めたい思いをデザインしているって感じでしょうか。

——例えばどんなふうにイメージを膨らませるんでしょうか?

畑山さん:リラックスタイムに使ってもらいたいギフトボックスのパッケージは、木の枝を切り絵のようにあしらったデザインの影ができるので、木陰でひと休みするイメージで考えました。ドライブの際に使っていただきたいアロマキャップのパッケージは、地図をモチーフにしているんです。

——お兄さんは木材、畑山さんはアクリルを使った雑貨を作っていますが、アクリルを使う理由やこだわりを教えてください。

畑山さん:アクリルは色をつけたりカットしたりといった加工がしやすいんです。それから透明度がガラスよりも高くて無色に近いんですよ。その都度染めているので同じものはふたつとないですし、色のバリエーションも無数に作れるんです。こだわりについては、自分のなかのルールはいろいろあるんですけど、言葉で伝えるのが難しいことも多いんですよね。アクリルの透明さを生かすように、淡めの色を使うようにしています。それから調和している色のなかに、調和しない色をあえて加えると奥行きが出るんですよ。あとアクリルの色は繊細なので、邪魔になるような色やパーツは使わないようにしています。

——アクリル製品を作っていて、やり甲斐を感じることはありますか?

畑山さん:染めているときに、自分のイメージとぴったり合った色が生まれたときですね。実はそれだけで満足しちゃっているんですよ(笑)。でも、その製品を買っていただけたらもっと嬉しいです。

——「twig」の製品にはどんな思いが込められているんでしょうか?

畑山さん:生活のなかでどうしても必要なものではないけど、暮らしを豊かに彩るような家具や雑貨をご提案していきたいです。香りや色、植物があるだけで生活が豊かに楽しくなると思います。

twig

新潟市東区船江町1-50-10

025-250-0712

不定期営業

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