JR武蔵小杉駅 初のテロ対応訓練 消防、警察らと合同で
JR東日本、中原警察署、中原消防署、中原区は11月29日、テロ災害対応合同訓練をJR南武線武蔵小杉駅構内で初めて実施した。
50人以上が参加して行われた今回の訓練。不審な液体がまかれ、駅ホームで負傷者が発生したことを想定して行われた。
ホームのベンチに置かれた液体の不審物の前で、3人が倒れている状態を乗客が発見し、駅員が急行。状況確認や各方面への情報共有と共に119番通報。避難誘導、駆け付けた警察への状況説明などを行った。消防隊は、防護服を着用しての救護活動と、除染活動などの訓練を実施した。
同駅駅長の丸智也さんは「昨年、小杉駅構内で不審物が見つかったことがあったが、ケガ人など出なかった。社員が訓練を積むことで勉強になる。関係機関が連携して、安心して駅を利用してもらえるように備えていきたい」と初の訓練を振り返った。消防署の担当者は「乗降客の多い小杉駅で訓練できたことは意義深い。衆人管理の難しさもわかった。今後も訓練を重ね、有事に備えていきたい」と今後の抱負を語った。