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すすき野地区 「地区防災」を考える 連携会議を初開催

タウンニュース

活動報告の様子=同会議提供

すすき野地区の自主防災組織が情報交換を行う「第1回すすき野地区防災ネットワーク会議」が2月23日、すすき野第二団地3・4街区第二集会所で初めて開催され、約40人が参加した。

近年、大地震の発生が危惧され、国でも災害対策が進められる中、地区単位での防災対策の重要性も高まっている。同会議ではすすき野地区の7つの自主防災組織と1つの防災拠点が集まり、それぞれが活動の現状や課題を報告。質疑や意見交換などを交え、互いの活動に活かせるヒントを得たほか、発災時の連携体制を強化した。

活動報告では、すすき野第二団地5街区の夜間に行う防災訓練、同第二団地3・4街区の災害本部立ち上げ訓練、同第3団地の防災を主軸とした地域の祭りやビアガーデンの開催などを紹介。参加者からは「地域の防災における自助・共助の重要性を改めて認識できた」「このような取り組みなら自分たちでも実施できそう」などの声が上がった。

「顔見知りの関係に」

発起人となったのは、すすき野第二団地3・4街区自主防災委員会の委員長を務める松野下健さん。2018年から同委員会で防災マニュアルを作成し、すすき野連合自治会で配布するなど活動していたが、他の自主防災組織から相談が寄せられるようになり、組織間での連携の重要性を実感したという。

今回の会議で集った防災組織のエリアには4000戸に上る世帯が含まれる。松野下さんは「阪神淡路大震災では、救急車が辿り着かない中、近所の人が発見してくれて助かった人もいたという。いざ大規模災害が起こって公的支援の手が回らない時、助け合えるのは地域の顔見知り同士。使えるアイデアは共有し合い、日頃から連携を深めたい」と話し、今後に向けて「発表会に留まらず、それぞれアイデアをブラッシュアップできるような意見交換ができれば」と展望を語った。

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