横浜市 緊急輸送路下の水道管「異状なし」 京都の漏水事故を受けて調査
横浜市水道局は5月28日、市内の緊急輸送路下に埋設されている水道管の調査結果を公表し、管路の漏水は確認されなかったと報告した。
調査は4月30日に京都市で発生した水道管の漏水事故を受け、国交省が全国の水道事業者に要請していたもの。この事故では、布設から60年以上が経過した鋳鉄管(ちゅうてつかん)が漏水し、道路が広範囲にわたり冠水していた。
緊急輸送路は、災害時に応急活動のために緊急車両が通行する道路。市は5月9日から27日まで、緊急輸送路下にある鋳鉄管(約33Km)とマンホール437カ所を調査し、道路上の目視とマンホール内を点検した。その結果、「管路の漏水などによる道路上の異状やマンホール内の漏水は確認されなかった」と発表した。
市は古くなった鋳鉄管を耐久性や耐食性に優れたタイプのダクタイル鋳鉄管に取り替える作業を続けており、今後も緊急輸送路などを優先して取り組んでいくという。