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「慶應高校野球部」 昨年優勝の軌跡たどる 市内在住の加藤さん著

タウンニュース

著書を手にする加藤さん=提供写真

昨夏107年ぶりに甲子園優勝した慶應義塾高等学校野球部。その軌跡をたどった書籍『慶應高校野球部―「まかせる力」が人を育てる』(新潮新書)が7月18日に発行された。著者は神奈川区在住のスポーツ記者、加藤弘士さん。

加藤さんは20年前、選手が上田誠前監督を「上田さん」と呼ぶ姿などに衝撃を受け、以降頭の中に残っていたという。昨年は、大村昊澄前主将の「日本の高校野球を変えたい」という言葉に「なかなか難しいのでは」と思ったが、全国優勝を果たし、その道のりを紐解くことになった。

「高校野球の常識を覆す」を合言葉に日本一となった同部。なぜ優勝できたのか、常識を覆すチーム作りとは――。

大村前主将ら選手、森林貴彦監督、歴代4人の主将など関係者21人に合計33時間取材。見えたのは、森林監督の『まかせて伸ばす』指導法による組織作り、選手のモチベーションの上げ方、”勝ち”だけでなく”価値”も追求する『成長至上主義』の考え。選手らは試行錯誤し最適解を導き出してきた。加藤さんは取材などを通し、「同部が掲げる『エンジョイ・ベースボール』はしんどさの先にあると学んだ」と話す。

加藤さんは「高校野球の話でありながら、組織論や教育論にもアプローチ。ビジネスパーソンや子育てする保護者にも面白く読んでもらえるのでは。区内にすごいチームがあると知ってほしい」と期待を寄せる。

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