自民党の商品券問題、「岸田前総理からも受け取った」と新たな証言が!
3月19日(水)の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、水曜コメンテーター・経済アナリストの森永康平氏と番組パーソナリティの寺島尚正アナウンサーが、石破総理が自民党議員に商品券を配った問題で、今度は岸田前総理も配っていたというニュースについて意見を交わした。
寺島尚正アナ「岸田文雄前総理の在任中に総理公邸で開かれた政務官との懇談会の際、岸田氏側から10万円分の商品券を受け取っていたと、複数の自民党関係者が朝日新聞の取材を認めました。石破茂総理は今月3日の自民新人議員15人との懇談会で10万円分の商品券を渡したと明かしましたが、同様の行為が以前からあったことを示す証言と言え、自民内で慣習化していた可能性があります。2022年に政務官に就任したある自民議員によると、同年、公邸で開かれた岸田氏との懇談会に招かれたといい、その前後に岸田氏事務所の秘書から10万円分の商品券が届けられたとのことです。
別の自民関係者によると、公邸での懇談会に合わせ10万円分の商品券が配られました。「1枚千円の商品券が100枚入っていた」として、同じ懇談会に出席した他の議員に受領を確認して、最終的に受け取ったといいます。
裏金問題が引き金となり、衆議院選挙で大敗をした自民党ですけども、これは膿を出し切っていないじゃないかという指摘も出て来そうですねえ」
森永康平「これが普通の感覚とまず離れているよなっていうのが率直な感想ですね。例えば会社の飲み会とか、『お疲れ様会』をやった時に、帰りに上司から『お疲れ』って渡されて、家帰って開けてみたら10万円分の何かが入っているとかって、普通の会社では無いと思うんですよ。私も何社か転職しましたけど、どの職場でもそんなのは見たことは無くて。その時点でもちょっとこう、国民の感覚から乖離してるなあという気もしますし」
寺島「違和感ありますよねえ」
森永「あとはちょっと個人的に『ダサいことすんなよ!』って思うのが、こういう話が出て来てから、『私は受け取ったけど返却しました』って受け取った議員がSNSとかでいうじゃないですか。『何なのかな?』と。もちろん自民党の中の人間なんで、もらった段階で『私は返しました』なんてツイートしたら、それが自分の党にとって良くないことになるのはわかるから、それはいえないんだろうなっていう立場はわかりますけど、かと言ってこういうニュースが出てきた瞬間に『私は返してます!』なんていう話をされると、国民目線からすると、ちょっとこうモヤッとするというか、『何なん?』って思いますよね(笑)」
寺島「朝日新聞が昨日、岸田氏事務所に事実関係を質問したところ、『個人の社交的なお付き合いとしての会合から政治活動としての会合、また、政治団体の政治活動としての会合などさまざまありますが、いずれも法令に従い適正に行っているところであり、それ以上のことについてのコメントは差し控えます』と文書で回答があったといいます。
これ、配り方も含めて、今、お伝えしたことが正しいとするならば、石破さんも同じことをやったっていうことなんでしょうね、このお土産系に関しては」
森永「そうですねえ、逆にいうとそもそも相場感というか、普通の人の感覚からまず離れた行為だな、と。違法かどうか以前に。というのもありますし、あと1個僕が思うのは、これをやってしまったことがこのタイミングで出てきて、かつ自民党内の議員から『僕はでも返しました』という話が一気に出てきたのを見るとね、何かちょっとたまたまなのかも知れないですけど、『石破降ろし』的な意図を感じるっていうか。でも、仮にこのタイミングで石破さんを降ろしたとしても、『それで何かいいことあるんか?』っていう気はしますよ。だって例えばですよ?この話がきっかけで『石破さんけしからん!』みたいな感じで石破さんを降ろして、誰かに首をすげ替えて参院選に突入したところでね。裏金云々であれだけ衆院選でボコボコにやられたひとつのきっかけなのにね。話はちょっと違うんだろうけどお金問題が出てきて、上を替えて。それで『上が替わったんで生まれ変わりました!』みたいな感じで言っても、よっぽどのバカじゃない限り、『いやいやいや(笑)』ってなると思うんですよね』
寺島「そうですねえ。あと言われているのが石破総理は政倫審で弁明すべきじゃないかというね。これ、もしかして岸田さんも出てくるってことになりますかね?」
森永「そうですねえ。まあ、どちらにせよ国民にとっては何のアピール材料にもならないんじゃないかなって思いますね」