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映画の影響でカヌーが趣味に……1900年代初頭のイイ時代だったアメリカを味わえる「リバー・ランズ・スルー・イット」

Dig-it[ディグ・イット]

まだインターネットの無い時代、憧れた海外の情報を得るツールは映画だった。そのスタイルに、信念に憧れた若き日の自分がいまの自分を作り上げている。スクリーンに映る格好良い男たちから、ボクらは様々なことを学んだ。今回は、「クラウン アンド サンズ 」代表取締役・杉村聡さんが影響を受けて1本を紹介。

兄弟の川に対する想いを美しく描く。|リバー・ランズ・スルー・イット(1992)

「クラウン アンド サンズ」代表取締役・杉村聡さん|2010年、オリジナルの照明やヴィンテージ家具・自転車などを取り揃えた「POINT No. 39」をオープン。「スナオコーヒー」というコーヒーショップも併設

アカデミー撮影賞を受賞し、1900年代初頭を舞台に対照的な兄弟がフライ・フィッシングを通じて、繋がっていく様子を描いた作品。自然の景色が美しいと映像美を称賛する声が多い作品だが、杉村さんもその魅力に心奪われた。

初めてこの作品を観た時は20歳。当時は作品の良さに気付けなかったという。歳を重ねるごとに、頭の隅に残ってた記憶が沸々と湧きあがり、大人になったからこそわかる作品の奥深さに気付いたのだ。

休日はカヌーと愛犬を連れて湖へ行き、街の喧騒から離れゆっくり時間を過ごすのが趣味。この作品をはじめ、アメリカ発信のコンテンツには、遊び心という意味の余白があって好きだと語る。そんな杉村さんの生活には、心の余裕という意味の余白があり、この作品の世界観を自身で体現しているかのようだ。

映画の影響で購入したアイテムがカヌーだ。アメリカ東海岸に行った際、念願だったナバロと出会った
杉村さんが探し求めていたナバロのカヌー。1956年創業の歴史あるカヌーメーカーで、ひとつひとつ職人がハンドメイドで製作している
五反田に店を構える「POINT NO.39」の店内は映画の中の時代でもあり、杉村さんがとにかく好きだという1900年代初頭がコンセプト

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