町田ゆかり選手 パリで奮闘 活躍みせる 28日にはパラ開幕
日本選手の活躍がみられたパリ五輪が先ごろ、閉幕。町田市にゆかりのある選手も奮闘した。今月28日(水)には、町田出身の水田光夏選手(パラ射撃)らが出場するパラリンピックが開幕する。
町田市ゆかりの選手が多数出場したのはサッカー。男子チームには、大蔵小・鶴川中を経て山崎高校に進学した藤田譲瑠チマ選手のほか、FC町田ゼルビアに所属する藤尾翔太選手、同チームに7月まで所属した平河悠選手(現在はイギリスのチームに期限付き移籍)がメンバーに名を連ねた。藤田選手はキャプテンを務め、藤尾選手は2得点をマーク。ベスト8入りに貢献した。
また、小山ヶ丘小・堺中出身で、相原町の法政大学に在学中の藤野あおば選手はなでしこジャパン(日本女子代表)メンバーに選出され、初戦で得点をあげる活躍をみせた。
大迫選手は13位
一方、3大会連続の五輪出場となった金井中出身の大迫傑選手は男子マラソンに出場し、前回の6位には及ばなかったものの、13位と奮闘。レース後には次回五輪への意欲を口にした。
見守った父親の猛さんは「38キロ地点付近で応援したが、少し苦しそうな顔でもがんばっている姿に感動した。パリで走れただけでも勝利だと思う」と息子をたたえる=関連記事あり。
陸上競技では南大谷を拠点に練習を積む樺沢和佳奈選手が女子5千mに初出場。予選敗退となったが、「今までで1番楽しく1番悔しい5千mだった。また、この舞台に帰ってきたい」とコメントを残している。
その他、テニスの女子ダブルスに柴原瑛菜選手とペアを組んだ青山修子選手(藤の台小、日本大学第三中学高校出身)は1回戦を突破(2回戦で敗戦)。三輪町在住の伊達清武選手は水球男子のメンバーとして出場。チームは予選リーグで4連敗後、最終戦に勝利。一矢を報いた。
障害の有無関係ない
28日にはパラリンピックが開幕する。市ゆかりの選手では、ブラインドサッカーのゴールキーパーとして東京五輪に続き、2大会連続出場する佐藤大介選手(成瀬高校出身)とパラ射撃の水田光夏選手に注目が集まる。
スキー競技で冬季パラに出場し、自転車で夏季パラにも挑んだ鹿沼由理恵さんは「勝ちたいという思いに障害の有無は関係ない。障害があるからこそ、取り組めることに楽しさを感じ、競い合えることに喜べるのだと思う」とパラスポーツについて語る。
そして、市ゆかりの選手に対して、「競技を始めたころの思いを大切に挑んでもらいたい。大会を楽しんでほしいと思う」とエールを送っている。