メットガラ2025が開催され、グラミー賞受賞者や大物夫婦が勢揃い
モードの祭典メットガラが米国ニューヨークのメトロポリタン美術館で5月5日に開催された。今年のドレスコードは「あなただけの仕立て(Tailored For You)」だ。このドレスコードは5月10日から10月26日まで開催される特別展のテーマ「華麗なるブラック・スタイル(Superfine:Tailoring Black Style)」に沿ったものとなっている。特別展ではブラック・ディアスポラのアイデンティティ形成における衣服とスタイルの重要性を考察することを意図し、テーラリング中心の展示となっている。ブラック・ディアスポラとは近代奴隷貿易によってアフリカ大陸から強制的に離散させられた黒人たちとその子孫が、世界各地で形成した独自の文化や社会のことを指し、今回は特に大西洋地域の「ブラック・ダンディズム」にフォーカスしている。
音楽界、映画界、ユーチューバーまで、今をときめくセレブたちが顔を揃えた今回のメットガラ。そんな中で一際オーラを放った今年の顔を見ていこう。
まずは2025年のグラミー賞でレコード賞やアルバム賞にノミネートされ、部門別ではポップ・アルバム賞やポップ・ソロ賞を受賞したサブリナ・カーペンター。ファレル・ウィリアムスの妻ヘレン・ラシチャンやBLACK PINKのリサなども採用した「バンツレス・トレンド」のスタイルで「ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)」のボディスーツを纏って登場した。
グラミー賞を受賞したアーティストといえばラップ・アルバム賞を受賞したドーチーも必見だ。「ルイ・ヴィトン」のテーラードスタイルでジャケットにはモノグラム、パンツにはダミエ柄がそれぞれ配されている。アフロヘアに葉巻を持ったワイルドなテイストで登場した。
ブルーノ・マーズとの楽曲で世界的大ヒットを記録したBLACK PINKのロゼもメットガラに姿を現した。自身がアンバサダーを務める「サン・ローラン(Saint Laurent)」のブラックドレスを着用し、赤いヒールで合わせるルックを披露。胸元には「ティファニー(Tiffany&Co.)」のペンダントが光る。
ピアノを背負った大胆なスタイルで登場したのはアンドレ3000だ。「バーバリー(Burberry)」のクリエイティブ・ディレクター、ダニエル・リーとスタイリストのロー・ローチのコラボレーションで実現したルックを身に纏い、大きなピアノを担いで登場した。アンドレ3000はメットガラの会場に向かう途中、自身の新作EPをサブライズでローンチしており、ピアノを背負うスタイルはそこに収録されたピアノソロ曲をプロモートする狙いがあった。
メットガラの共同ホストを務めるエイサップ・ロッキーとその妻リアーナはメットガラで第3子妊娠を発表した。エイサップ・ロッキーは自らデザインした衣装で会場に到着し、リアーナとの間に第3子が誕生することを正式に発表した。大トリとして登場したリアーナは黒を基調とした「マーク・ジェイコブス(Marc Jacobs)」のダンディルックを披露した。