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帰省や旅行…猫と『どこかへ泊まりに行く』ときに注意すべき9つのこと できれば避けるべき?

ねこちゃんホンポ

基本的に猫は旅行に不向き

まず、個人的には、愛猫を連れて数日間の宿泊旅行に出ることは、決しておすすめできる行動だとは考えておりません。

猫はストレスに非常に弱く、ストレスが原因で特発性膀胱炎などを発症することもあれば、慣れない場所での緊張によりパニックを起こし旅先で脱走、行方不明になるなど、メリットよりもリスクの方が大きいからです。

しかし、どうしても愛猫を連れて宿泊を伴う旅行に出なければならなくなる場合もあるでしょう。今回は、そのような場合に注意すべき点を整理し、ご紹介します。

準備段階で注意すべきこと

1.必要なグッズの準備

猫の場合、着替えの数着だけを持って出かければ良いというわけにはいきません。猫は初めての場所になかなか馴染めず、食欲を失ったり落ち着かなくなったりするため、対策として普段使い慣れているものを持ち込む必要があるためです。

普段のフードやおやつ、普段使用している食器、猫のニオイがついているブランケット類やおもちゃ、トイレ、猫砂、トイレシーツなどは、現地調達ではなく、家から持参しましょう。また普段は自由に過ごしている猫でも、万が一に備えてハーネスやリードも準備しておきましょう。

2.移動手段の確保

できるだけ、愛猫に無理をさせずに移動できる手段を選びましょう。自家用車、ペットタクシー、バス、電車、船、飛行機などがありますが、それぞれの会社毎に乗車条件が定められています。また一部の交通機関では、猫が手荷物扱いとなるケースもあるため、事前に確認しておきましょう。

荷物の多さも考えると、自家用車での移動が理想的かもしれません。安全性を考えると、愛猫のケアができ、運転もできる同伴者がいると安心です。また普段乗り慣れない乗り物に乗るため、万が一に備えて動物病院で乗り物酔い止めの薬を処方してもらい、その際に健康診断も受けておくことをおすすめします。

3.必要なしつけや慣らし

旅行中、愛猫は常に警戒し、神経が尖った状態でいます。そのため、移動中や宿泊先で周囲の人々に対して威嚇したり大きな声で鳴き続けたりすることも考えられます。愛猫の気持ちを落ち着け、心を落ち着かせられるように、練習しておきましょう。

また、事前にハーネスやリードを着用し、慣らしておくことも大切です。ハーネスやリードを装着し、キャリーバッグに入れて家の近所を散歩したり、自動車に乗せたりと、外の世界や見知らぬ人が怖くないという社会化トレーニングを行いましょう。

移動中に注意すべきこと

1.乗り物酔い対策

普段乗ったことのない乗り物に乗るので、乗り物酔い対策が必要です。出かける直前には食事をさせず、かかりつけの動物病院で処方してもらった酔い止め薬を飲ませたり、万が一嘔吐した場合に備えてすぐに対処できるように準備をしておきましょう。

2.周囲への配慮

事前に社会化トレーニングを行なっても、公共の乗り物内で鳴き止まず、周囲にも猫自身にもストレスを強める場合があります。このような場合は、途中下車をして落ち着かせる、移動方法を変更するなど、臨機応変に対応しましょう。そのためには、時間に余裕を持たせる、事前に複数の経路を調べておくといった準備も必要です。

3.適度な休憩時間の確保

どんな方法で移動するにせよ、愛猫に無理をさせないよう、適宜休憩時間を挟むようなスケジュールを立てましょう。常に愛猫の様子を観察し、臨機応変な対応が必要です。体調の急変に備えて、宿泊先の近所にある動物病院を調べておくだけではなく、主要経路の動物病院を検索できるサイトなども調べておきましょう。

宿泊先および帰宅後に注意すべきこと

1.健康チェック

宿泊先に着いたら、まずは飼い主さんの目でしっかりと愛猫の健康状態をチェックし、気になる異変に気付いたら、すぐに近隣の動物病院で診察を受けさせましょう。旅行中は、猫にとってあまり居心地の良い状態を保証することができません。健康チェックは普段以上に念入りに行いましょう。

帰宅後の健康チェックも大切です。帰宅直後はもちろん、1週間程度は注意深く観察することをおすすめします。

2.ストレス軽減対策

愛猫の旅行中のストレスが少しでも軽減されるよう、飼い主さんが愛猫への配慮を怠らないことが大切です。

多少荷物が増えても、いつものフードや大好きなおやつの他に、愛猫のニオイがついている猫砂やブランケット、寝床などを持ち込み、少しでも安心できる環境を作ってあげることが有効な対策になるでしょう。

3.脱走対策

旅行中は神経を尖らせた状態なので、ちょっとした刺激にもパニックを起こしやすいです。また旅行先で脱走してしまった場合は、探し出すのがとても難しいでしょう。旅行中は、ハーネスやリードを常に着用させる、キャリーバッグ内で過ごしてもらう、宿泊先の部屋の隙間を塞ぐなどの対策を行いましょう。ただし、事前にハーネスやリード、キャリーバッグに慣らしておくということが前提になります。

まとめ

猫は飼い主さんと一緒に旅行を楽しめる動物ではないという前提で、一緒に宿泊旅行に出なければならない場合の注意点を整理しました。愛猫のためには、知人やペットホテルなどに預ける、または知人やペットシッターに通いでケアを依頼するといった方法も検討してください。

ただし、日頃から積極的に社会化トレーニングを行い、見知らぬ人や動物、不慣れな場所にも馴染みやすく、そばに飼い主さんがいれば落ち着いて過ごせるような社交的な猫に育っている場合は、愛猫と一緒に旅行を楽しめる余裕も生まれるでしょう。

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