【年末年始のおでかけに!】元旦から楽しめる人気スポット「掛川花鳥園」の好きな鳥ベスト3は?
バードウォッチング好きの鉄崎さんが選んだ「俺ランキング」の結果はいかに!?
SBSラジオ「鉄崎幹人のWASABI」パーソナリティーの鉄崎さんがあらゆるものをランキング化する人気コーナー「俺ランキング」。今回は掛川花鳥園の好きな鳥ベスト3を紹介しました。
鉄崎:掛川花鳥園は約100種、600羽の鳥がいる日本でも有数の施設で、バードウォッチャーにはたまらない場所です。その中から、僕は野生で見られる鳥が好きなので、そういった鳥を中心に選んだベスト3です。
第3位 オシドリ
鉄崎:では早速いきましょう。第3位はオシドリです。「おしどり夫婦」という言葉で有名ですよね。でも、実際にはオスは子育てをしませんし、翌年には相手を変えることもあります。巣作りにも参加しないんですよ。
堀:そうなんですか。
鉄崎:卵を産むまでの短い期間だけ、オスとメスが絶えず一緒にいるんです。その様子から「オシドリ」と呼ばれるようになったと思います。オスは派手な色でメスは地味な色をしているのが、いかにもナイスなカップルに当時は見えたんでしょう。
堀:ふ〜ん。
鉄崎:中国の故事「鴛鴦(えんおう)の契り」も由来だと言われています。鴛(えん)はオシドリのオス、鴦(おう)はメスです。
堀:初めて聞きました。
鉄崎:昔、絶世の美女の妻とその夫が仲良く暮らしていました。美女に目をつけた王様が妻を奪い、夫を辺境の地に追いやってしまいます。悲しみのあまり夫は命を絶ち、それを知った妻も後を追います。
妻は遺書で「せめてお墓だけは夫と一緒にしてほしい」と願ったのですが、王様によって別々の場所に葬られた2人の墓から木が生え、やがて1本に繋がって大木となり、その上にオシドリが巣を作って悲しげに鳴いた、という話です。
堀:切なくていいお話ですね。
鉄崎:オシドリは木の洞に営巣するので、割と本当っぽい話なんですよね。僕はバードウォッチャーとしてオシドリを撮影するためにいろいろな場所を巡ってきました。ドングリが流れてくるような里山の清流や、池に飛来するんですが、数も非常に少ないです。
堀:オシドリの撮影は難しいんですか?
鉄崎:とても難しいです。オシドリは警戒心が強くて、なかなか近寄れません。同じカモでもカルガモやオナガガモ、ヒドリガモは警戒心が薄いので、餌付けするとすぐに寄ってくるんですけどね〜。
堀:そうなんですね。
鉄崎:愛知県設楽町の「オシドリの里」には撮影小屋があるので、近くで撮ることができます。でも、掛川花鳥園に行ってびっくりしました。だって、目の前にオシドリおるやん!こんなにおるやん!って(笑)。花鳥園には色と配色が違うアメリカオシドリもいるので、日本のオシドリと見比べるとよいと思います。
第2位 ラナーハヤブサ
堀:続いて第2位は?
鉄崎:ラナーハヤブサです。この鳥はアフリカやヨーロッパ南部に生息する猛禽(もうきん)類で、岩場や大木などをすみかにしています。頭部が赤っぽく、目から頬にかけてハヤブサ特有の黒い筋があるのが特徴です。
同じ猛禽類でも、ワシやタカと違って目がクリッとしているんです。クリックリです。勇猛さとかわいさの両方を兼ね備えていて、ギャップ萌えなんですよ。
堀:それは魅力的ですね。
鉄崎:僕が、日本で一番好きな鳥は「チョウゲンボウ」なんです。ハヤブサの仲間で、この鳥も目がクリクリしていて本当に顔がかわいい!ラナーハヤブサもめちゃくちゃかわいい顔をしてますよ。
掛川花鳥園には「アーチェリー」という名前のラナーハヤブサがいて、ショーに出演しています。
第1位 モリフクロウ
堀:そしていよいよ第1位ですね。
鉄崎:はい、掛川花鳥園で僕が選んだ好きな鳥、第1位は…モリフクロウです!!
堀:おぉ〜。
鉄崎:モリフクロウはヨーロッパの鳥で、日本のフクロウより一回り小さいですが、この鳥も目が大きくてクリックリなんです。ここがチャームポイントですね。
モリフクロウは性格がおっとりしています。夜行性で、ネズミやカエル、鳥などを食べています。音も立てずにサーッと飛んで来てネズミを掴んでいく。すごい技術だなと思います。
堀:へぇ〜。
鉄崎:もう一点、フクロウは一夫一婦制で、生涯同じ相手と寄り添います。オシドリのように相手を変えたりしないところが健気で、本当に尊敬に値します。「おしどり夫婦」という言葉よりも「フクロウ夫婦」という表現の方が正しいかもしれません。
堀:なるほど。
鉄崎:僕は本当にフクロウが大好きでね、愛知で出演している番組の「みちくさファーム」というところでは、木にフクロウの巣箱をかけているんですよ。まだ入ってくれないんですけどね。
掛川花鳥園に行くと、本当にいろいろな種類のフクロウやミミズクが一度にたくさん見られます。ここまで揃っている施設はなかなかないですよ。「野鳥の会」の人もフクロウの仲間を見に行くぐらいですからね。
オシドリやツクシガモ、クロツラヘラサギやセイタカシギの仲間など、日本の野生にも生息している鳥をより身近に見られる場所です。
鳥を肩に乗せたり、手で餌をあげたりすることもできます。珍しい鳥も多いので、ぜひ訪れてみてください。そして元日には「WASABI」の公開生放送も行います。お正月は掛川花鳥園でお待ちしています!
SBSラジオ「鉄崎幹人のWASABI in 掛川花鳥園」
2025年1月1日(水・祝)午前9時から公開生放送
パーソナリティ/鉄崎幹人、内野菜美
内容/園内からの中継、冬季限定スイーツの紹介、WASABI・掛川花鳥園コラボ企画「私の推し鳥」
◎掛川花鳥園は元日午前8時30分開園(要入園料)
※2024年12月10日にSBSラジオ「鉄崎幹人のWASABI」で放送したものを編集しています。