作・演出・振付:下司尚実「豊かな体験をご一緒できたら」~泥棒対策ライト◎おとぎ話ダンス 音楽劇『おはなしルルラン』が開幕
2024年7月18日(木)シアタートラムにて、下司尚実が主宰する泥棒対策ライトの新作音楽劇『おはなしルルラン』が開幕した。この度、舞台写真と作・演出・振付を務める下司尚実よりコメントが届いた。
本作は、おとぎ話「ヘンゼルとグレーテル」「親指姫」「おむすびころりん」「人魚姫」「おおきなかぶ」をベースに、おはなしを聞くのが大好きな女の子ルルランと家族や仲間たちが、歌とダンスで“特別な今日”を祝う、子供も大人も楽しめる音楽劇。
主人公のルルラン役を務めるのは、作詞・作曲・編曲そしてアートワークまで手掛けるマルチアーティストたむらぱん。さらに、織田圭祐、長尾純子、野口卓磨、政岡由衣子、望月寛斗といった俳優・ダンサーとして活躍する実力派が顔をそろえ、下司尚実自らも出演する。ルルランの家族・仲間のほか、おとぎ話に登場するキャラクターを多様な身体表現や工夫を凝らした道具を用いて演じる。劇中音楽は多くの鴻上尚史作品にて音楽を担う河野丈洋の書き下ろし。
絵本から飛び出したような美術がくるくると転換するさまは子どもの想像力を存分に刺激し、時代性を意識しておとぎ話をアレンジした脚本には、大人だからこそ胸に沁みる台詞が多数盛り込まれている。“観劇体験の入り口となれる作品を”をスローガンに、80分のフルバージョンのほか一部抜粋の30分バージョンも上演。なお、年齢制限はなく未就学児のチケット料金は500円となっている。
本公演は、7月21日(日)まで上演される。
【あらすじ】
「お父さんは何して遊んでた? お母さんとお父さんはどこで会ったの?」
おはなしを聞くのが大好きなルルランのもとに、思い出のプレゼントを持ってみんながやってきます。ルルランの想像が膨らむと景色が広がり、音楽が聞こえ、心は踊り出します。
日常の機微を身体とユーモアで描き“見ると明日がちょっとがんばれる”と評判の泥棒対策ライトが、おとぎ話をベースに今日を祝う作品をお届けします。
作・演出・振付:下司尚実 コメント
公演をうつことは全く気軽ではありませんが、気軽に見てもらえる作品を作りたいと思いました。フランスやニューヨークに行った時に子供たちの生活の近くに舞台があることを感じてとても羨ましく思いました。それらの思いから30分と80分を同時に上演するという挑戦と、音楽劇『おはなしルルラン』という企画に辿り着きました。アナログの生の体験だから刺激される想像力、感じることのできるエネルギー、豊かな体験をご一緒できたら嬉しいです。心はずむ歌と音楽とダンスとお芝居、そしてそのあとは素敵な街、三軒茶屋を楽しんで帰っていただけたらと思います。