悩まされた産前の【腰痛】と【足のむくみ】。そして産後は恐怖の【乳腺炎】
ライターの“まにゃさん”です。私が妊娠したのは、30歳のとき。現在は在宅コールセンターのSV(スーパーバイザー)をしながら、育児と仕事の両立に奮闘しています。今では苦い思い出となりましたが、妊娠とともに私の体をいくつかの痛みが襲いました。
腰痛対策があだに…。持病の腰痛がさらに悪化
私は妊娠前から背中痛や腰痛に悩んでいましたが、妊娠するとさらに悪化しました。おなかが大きくなるにつれ、腰の負担が増えると、日に日に痛みがひどくなっていったのです。
少しでも軽減しようとDVDを見ながら家で必死に妊婦ヨガをやったり、産院で開催されていた産前ヨガに、欠かすことなく毎週通ったり…。かなり体には気を使っていたのですが、これが思わぬ事態を招くことに。無理なポーズをとってしまったために、かえって、ぎっくり腰のような状態になり、腰を痛めてしまいました。
強い痛みによりまっすぐ立って歩けず、上半身を傾けながら歩くしかありません。その妊婦が歩く滑稽な姿を見た母は、「なんとも哀れだ」と涙と笑いで複雑だったそうです。
妊娠後期、激しい足のむくみに悩まされる
第2の悩みに直面したのは、妊娠37週目を超えた頃。激しい足のむくみに悩まされたのです。妊娠中の足のむくみについては聞いたことはあったものの経過が順調だったこともあり、自分は大丈夫と軽く考えていました。
ある日突然、ふと見ると足がパンパンに! 靴が履けず、急いで大きなサンダルを買いに行く事態になってしまいました。それ以来、楽な男性用のスリッパが必需品になりました。
生まれる前の最後の1週間は、毎日のように夫に足のマッサージをお願いしていました。それを見た妹がひと言。「妊婦さんは、生まれる前から大変で、苦労するんだね」と。
本当につらかった! 産後に訪れた初めての乳腺炎
出産とともに、大変だった腰痛からも足のむくみからも解放されると思っていたのですが、生まれた直後に新たな試練がやってきました。
乳頭にちょっとした傷があり、おっぱいをあげるときにとにかく痛くてたまらないのです。毎回「せーの」で息をひそめて目を閉じ、気合を入れておっぱいをあげていたのを思い出します。薬を塗りながらの授乳は大変でした。
それでもだんだんと慣れてきて痛みも改善されたのですが、1度だけ乳腺炎になってしまいました。
それは、赤ちゃんの1ヶ月健診を終えて、里帰りから東京に戻ってきた直後のこと。夫に赤ちゃんを預けて、久々に会う友だちとの再会が嬉しい女子会の日。ファストフード店でドリンクを飲みつつ、尽きない話で楽しんでいた時間を過ごした日の夜、恐怖の乳腺炎におそわれました。
いきなりカーっと、熱が39度くらいに上がったかと思うと、おっぱいがカチカチに硬くなり、体中に寒気が! 何が起ったのか不安に思いつつ、一夜を過ごしました。
翌日に先輩ママが見舞いにきてくれ、寝た姿勢のまま「おっぱいをこの角度であげるといいよ」などいろいろとアドバイスをしてくれたのです。そのアドバイスに従っておっぱいを飲んでもらったのが良かったのか、熱も下がり、カチカチだったおっぱいもほぐれて、ほっとひと安心。「この経験はもう2度としたくない」と思うほどの恐怖の体験でした。
臨月のときは体が重くなるだけではなく、腰痛や足のむくみなどあちこちで異常がでてきました。体重管理だけでも大変なのに、腰痛のケアやむくみのケアで、かなり苦労したのを覚えています。やっと赤ちゃんが生まれて幸せを感じたのもつかの間、今度はおっぱいに問題が発生! 乳頭の傷から始まり、ついに乳腺炎に。恐れてはいましたが、「こんなに急に熱がでてくるのか」と、つらい経験でした。でも、カチカチのおっぱいを一生懸命吸ってくれたわが子のおかげで完治し、感謝の気持ちでいっぱいになりました。つらかったけれど、この経験を経て、わが子への愛おしさが増しました。
[ まにゃさん * プロフィール]
在宅でコールセンターのSVや事務の仕事をしています。今年5歳になる息子と夫の3人家族。念願の2人目を最近流産してしまい、しばらく気分が落ち込んでいましたが、また立ち直って現在妊活中のワークママです。
※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。