ペットとの共生 理解訴え 新玉地区で講演会
新玉小学校広域避難所運営委員会が2月5日、人とペットの共生を考える講演会を開催した。地域住民に対し、ペット同室避難の実現や野良猫のTNR(繫殖制限)活動への理解を呼び掛けた。
同委員会ではペット同室避難を目指し、2022年度から検討を進めていたところ、市内で猫のTNR活動に取り組む住民らから、「平時から地域の協力と理解が必要」との声が上がり、講演会の開催に至った。
講演会では同委員会がアンケートを実施したほか、西湘地域で活動する猫のTNR団体の活動紹介、野良猫や保護犬専門病院の獣医師による講演が行われた。市内浜町でのTNR活動や、東日本大震災の被災地で猫が多数繁殖した事例を取り上げ、「野良猫の増加は地域のトラブルにつながる。平時からペット・野良猫の不妊去勢手術の徹底が重要」と訴えた。
当日は各自治会長や地域住民、行政担当者ら約20人が参加し、「去勢手術をした猫の見分け方」や「どのような支援が求められているのか」など、関心の高い質問が寄せられた。
第11区の小玉文夫自治会長は「自治会としてできる限りのことは協力したい」と話した。