46歳、総務職の《リアル貯金額》。物価が高い……!老後はいくらあれば安心ですか?【FPが解説】
読者から寄せられたリアルな総資産額を大公開。質問内容から、改善できるポイントがあるのか、ファイナンシャルプランナーが解説します。【46歳 男性】
【貯蓄額】46歳、男性の場合
プロフィール
46歳、男性
不動産業の総務職、年収480万円
母(75歳)との2人暮らし
【相談内容】物価が高い!老後の資金はいくらあれば安心ですか?
「今の物価高騰から予想される必要な老後の資金はいくらくらいでしょうか?老後に安心した生活を送れるのか不安です」
現在の資産額の水準は?
質問者さんと同じ40代独身の貯金額は、平均が559万円・中央値が47万円です。
*……参考:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]令和5年調査結果」
質問者さんの資産総額は1,700万円と平均を大きく上回っています。
物価上昇に負けない老後資金の考え方
質問者さんは、物価高騰が続く中、老後の資金についてお悩みなのですね。
老後に必要な資金とその備え方についてお伝えします。
老後資金の目安を考える
老後に必要な資金は生活スタイルによって異なりますが、単身世帯の場合は次の金額を目安にしましょう。
・ゆとりのある生活を目指す場合:月約24万円、年間約290万円*
・最低限の生活を目指す場合:月約14万円、年間約170万円*
老後を65歳から85歳までの20年間と仮定すると、ゆとりのある生活には約5,800万円、最低限の生活には約3,400万円が必要です。
*……参考:生命保険文化センター「生活保障に関する調査」/ 2022(令和4)年度
*……参考:総務省「家計調査年報(家計収支編)2023年(令和5年)」
(※ゆとりのある生活は、夫婦2人世帯の生活費の2/3の金額を単身世帯の生活費として算出)
物価上昇率を考える
老後資金を計画する際には、物価上昇率を考えることがとても重要です。
物価上昇率とは、物の値段が毎年どれくらい上がるかを示す数字のこと。
たとえば、物価が年1〜2%ずつ上がると仮定すると、20年後には同じものを買うのに約1.5倍のお金が必要になる可能性があります。
そのため、老後に必要なお金を計算するときは、将来の物価上昇も見越して計画を立てることが大切です。
安心して暮らせる老後を実現するために、物価上昇を加味した現実的な資金計画を進めましょう。
まとめ
・質問者さんと同年代の貯金額は、平均が559万円・中央値が47万円です。
・物価上昇も考えた老後資金計画を考える際には、物価上昇率を加味した現実的な資金計画を立てましょう。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。