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【ついにお披露目】元小田急の西武鉄道8000系「サステナ車両」その全貌がいよいよ明らかに!

鉄道ホビダス

text & photo:RM
取材日:’25.4.10 場所:南入曽車両基地
取材協力:西武鉄道

 西武鉄道は、2024年度末より運行開始を予定の環境負荷の少ない他社からの譲受車両「サステナ車両」のうち、小田急電鉄から譲受した8000系車両を報道向けに公開しました。

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■市松模様があしらわれたデザイン

 塗装はホワイトで一度塗り直されており、帯ステッカーには市松模様にコーポレートカラーである「ブルー」と「グリーン」のグラデーションが彩られたものが貼り付けられています。
 デザイン自体はサステナビリティを重視しつつ、「西武らしさ」「地域との共生」「環境負荷低減」をアプローチできるものとされ、車両の整備・点検、さらに管理を行う社員より案を募集し、38名・全75作品の応募があった中から、検討の結果決まったものとのこと。なお、このデザインは列車の点検、整備を行う西武鉄道入社3年目の若手社員の方が発案したものです。
 また、市松模様にコーポレートカラーのグラデーションを採用することで、30000系や40000系で培われたブランドイメージも継承し、小田急からやってきた車両ではありつつ、「西武らしさ」を表現したデザインに仕上がっています。

■内装も実は変化が!

 内装も大きく変更された箇所は少ないものの、細かいところをよく見ると西武仕様に改められています。例えば車端部の座席は、小田急時代は4人掛けモケットであったのに対して、今回西武鉄道に渡ったことで3人掛けのモケットに改修されました。それにより、車端部座席はゆとりあるシート幅になっている点に注目です。また、広告サイズも小田急と西武では西武の方が大きいため、それに合うように広告枠の改造も行われています。

■床下機器はどうなってる?

 保安装置などは当然西武仕様とされましたが、それ以外の台車や制御装置などはそのまま活用されています。特に8000系の台車はかつて小田急が積極的に採用していたアルストムリンク式台車となっており、もちろん西武の車両としては初。レイル・ファン、ひいては台車好きにとって、西武線内でで見られるアルストムリンク式台車というのは大きな見どころの一つと言えるでしょう。

■今後の予定は?運行開始時期は?

 この「サステナ車両」こと西武8000系は2025年5月末から、国分寺線での運行開始を予定しており、現在その準備が着々と進んでいます。今後は新型車両の導入と並行して、「サステナ車両」の導入も進めることで、2030年度までにVVVFインバーター化率100%を目指すとしています。
 レイル・ファン的には西武鉄道の在来車両と、元小田急のサステナ車両である8000系との共演が早く見たいという方も多いのではないでしょうか。西武8000系として、新天地での活躍に期待したいところですね。

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