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カメに似て非なる絶滅種「ヘノダス」とは?【眠れなくなるほど面白い 図解 古生物の話】

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カメに似て非なる絶滅種「ヘノダス」とは?【眠れなくなるほど面白い 図解 古生物の話】

ヘノダス

カメ似だけど、カメの仲間ではない絶滅種

絶滅古生物中生代三畳紀の海には、魚竜以外にも、現在では絶滅してしまった奇妙で興味深い爬虫類が数多く生息していました。

そのひとつが三畳紀半ばに登場したプラコドン類と呼ばれるグループです。

プラコドン類の代表であるプラコダスの特徴は、でっぷりと太い胴体に、出っ歯のように突き出した前歯、奥歯は平たい小石のように並んでいる点です。

この口で、海底の貝殻などをついばみ、奥歯でかみ砕いていたと考えられており、板歯類と呼ばれています。

この奇妙なグループのなかでも、とくに変わっているといえるのは三畳紀後期に登場するヘノダスでしょう。

プラコドン類の仲間でありながら、ヘノダスにはなんと甲羅がありました。まるでカメのようですが、カメの仲間ではありません。甲羅の形もカメとは異なり、横幅のある四角で、敵から身を守るために非常に硬いものでした。

甲羅同様、頭も四角く、頭部の先端がくちばしになっており、板歯類の特徴である平たい歯もありませんでした。

海ではなく汽水域に生息した唯一の板歯類で、上アゴにある2本の歯で苔などをこそげとるように食べたのではないかと考えられています。

ちなみに同じ三畳紀後期には、オドケントケリスというカメの祖先もいました。オドントケリスの甲羅は背中になく腹側だけでした。

ほかにも、最古の哺乳類とされるアデロバシレウスも登場しています。学名の意味は「目立たない王」でとても小さな哺乳類です。

甲羅をもった板歯類 ヘノダス

体の大きさに比べて四肢が小さく弱いので、陸上での生活にあまり向いていなかったとも考えられている。

ヘノダス

中生代三畳紀後期
爬虫類・板歯類
約1メートル

ヘノダスとプラコダス

ヘノダス

プラコダス

プラコダスには板歯類の特徴である突出した歯と平たい奥歯がある。一方、ヘノドスには上下両側に一本ずつ歯があるのみ。そのため、水から食物をろ過して摂取していたとも考えられる。

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 古生物の話』代表監修:大橋 智之

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