「虎に翼」猪爪直明役・三山凌輝さんインタビュー【連続テレビ小説 BE:FIRST RYOKI】
NHK連続テレビ小説「虎に翼」で主人公・猪爪寅子(いのつめともこ)の弟・直明(なおあき)を演じるのは、アーティストBE:FIRSTのRYOKIとしても活躍する三山凌輝(みやまりょうき)さんです。
初めての朝ドラ出演となった「虎に翼」への思いを伺いました。
※7月25日発売『NHKドラマ・ガイド 連続テレビ小説 虎に翼 Part2』に掲載のインタビューを、本記事ではロングバージョンとしてお伝えします。
(NHK出版公式note「本がひらく」から抜粋)
俳優とアーティストとのギャップに驚いてもらえたら
直明役を演じることが決まったときは今より体が一回り大きかったので、役に合わせてクランクインに向けて2か月で体重を約10㎏落としました。僕はふだんアーティストとしても活動していて、タンクトップを着てダンスをすることもあるので、やせ過ぎないように気を付けながら体を絞りました。ずっと坊主頭だったのでそろそろ髪を伸ばそうかなと思っていたところに直明役のお話をいただいたので、坊主頭はもうしばらく続けることになりました(笑)。
初めての朝ドラの現場で驚いたのは、撮影で用意されるごはんがどれも本当においしいこと! 戦前の子役の直明はいつも豪華な食事をしていたのに、戦後、僕が登場したころはとても質素になっているんですけど(笑)。でもかぼちゃ入りご飯は絶品だったな。小魚の煮付けは持ち帰らせてもらったほど気に入りました。直人役(直明の甥で、寅子の兄の長男)の琉人くんと、直治役(直明の甥で、寅子の兄の次男)の楠楓馬くんとはカメラが回っていないところでも仲よくしていて、お昼は一緒にNHKの食堂に行くのがお約束。坊主頭の3人が並んでカレーを食べているので、周りの皆さんからほほえましく思ってもらっているみたいです。
直明ってつくづくいいやつだなと思います。本当は帝大に進学して勉強をしたいのに、家族のためにという一心で自分の気持ちを抑えていた。強がりだったとしても、「この家の大黒柱にならないと」と言った直明を僕はすごいなと思います。そんな直明役を、これからもしっかり演じていきたいです。
BE:FIRSTのメンバーはみんな忙しいので、朝ドラは見ないだろうなと思っていました(笑)。でもメンバーから感想が送られてきたのでうれしかったですね。僕らはお互いとてもラフで、個人でやっていることは干渉しないけど、心の中ではそれぞれの活動をめちゃくちゃ応援しているんです。僕も強制はしないけど、応援してくれていることは感じています。
僕個人としては、俳優とアーティストという二つの活動ができることはとてもありがたいことだと思っています。自分の振り幅を見せられますからね。「虎に翼」の直明を見てもらったあとに、アーティストBE:FIRST のRYOKIを知っていただき、両方楽しんでいただけたらいいなと思っています。
撮影=キム・アルム 取材・文=大曲智子 スタイリング=八木啓紀 ヘア&メイク=西村裕司
プロフィール
三山凌輝(みやま・りょうき)
1999年生まれ、愛知県出身。俳優。アーティスト。BE:FIRSTのメンバーRYOKIとしても活動中。舞台、映画を中心に俳優活動を開始し、2021年にはセルフプロデュースによるカバー曲MVを公開、注目を集める。主な出演作に、映画「HiGH&LOW THE WORST X」、ドラマ「往生際の意味を知れ!」、NHK「生理のおじさんとその娘」など。
『NHKドラマ・ガイド 連続テレビ小説 虎に翼 Part2』では、ほかの出演者の方々のインタビューやドラマの舞台裏など、たくさんの独自企画を掲載しています。
三山さんのグラビアの別カットも掲載!