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平日でも毎朝行列!開店2時間で売り切れ!? とろける贅沢ショコラ【Patisserie Vert 】砺波に新オープンした洋菓子店

nan-nan 富山の情報

平日でも毎朝行列!開店2時間で売り切れ!? とろける贅沢ショコラ【Patisserie Vert 】砺波に新オープンした洋菓子店

富山県西部の砺波市に新しくオープンした洋菓子店「Patisserie Vert(パティスリーヴェール)」。地元では2024年9月のオープン前から注目され、SNSでも話題の店です。

 

グランドオープン後は毎朝のように行列ができ、平日でも2時間ほどですべてのお菓子が完売するという状態。石川県で修業した若いシェフが手掛けるのは、贅沢な味わいのショコラと、ザクザク食感が心地よいごちそうのようなシュークリームです。

国道156号沿いの洋菓子店

富山県西部の主要都市、高岡市と砺波市を結ぶ国道156号沿いに店はあります。

 

「濃幸」の文字とオーナーシェフ・藤井雄大さんの姿が目を引くタペストリーが目印です。

取材に訪れたこの日は平日で、しかもあいにくの雨でしたが、開店前から何人もの人が並んでいました。さらに、開店後も続々と客が訪れます。

 

混雑防止のため、店内には2組ずつ入店する方式。外で行列に並んでいる間は待ち遠しいですが、店内では商品の特徴を教えてもらいながらゆっくりと選ぶことができます。

店内はフランス貴族の部屋をイメージしたというクラシカルな雰囲気。

店名の「vert」は、藤井さんが好きな「緑色」のフランス語で、看板や外壁、店内のインテリアにも緑が使われていて統一感があります。

贅沢ショコラのテリーヌとごちそうシュークリーム

とろける食感…テリーヌは8種類

テリーヌショコラ 540円

店の看板メニューは世界中から厳選したチョコレートを使ったテリーヌ。

チョコレートケーキの一種で、ガトーショコラと生チョコの中間のような食感です。

 

濃厚だけど重すぎない。

ずっしり感はあるけどもたれない。

どこか軽やかな抜け感を感じる味わいとなっています。

 

写真で見ると小ぶりなショコラのようですが、実物は思ったより大きめで、存在感のあるケーキと言った感じです。

味は全部で8種類。

定番の「テリーヌショコラ」や「プレミアムフレーズショコラ」には富山市のやまふじぶどう園のワインを使用していて、豊かな風味を楽しめます。アルコールはしっかり飛ばしてあるので、子供でも安心して食べられるそう。

 

このほか、宇治抹茶を使用した「プレミアム抹茶ショコラ」も人気なんだとか。オレンジやフランボワーズといったフルーティーなものや、キリマンジャロ産のコーヒー豆を使ったほろ苦い味わいのものもありました。

冷凍のまま食べると高級アイスのような味わいで、しばらく待つと外はパリッと中はしっとりとした食感を楽しめます。さらに時間をおけば、とろりとなめらかな口溶けを存分に楽しむことができます。

自分好みのタイミングを見つけて味わいたいですね。

ザクザク生地のごちそうシュークリーム

ショーケースに並ぶのはシュークリーム。

こちらも味は8種類の展開で、中には南砺市産のブルーベリーを使用したものもありました。

ビスケット・シュー・アラ・クレーム 297円

特徴はこのゴツゴツとした生地。表面はビスケット生地で、ザクザクの食感とバターの風味を楽しめます。

 

ザクザクシューの中にはなめらかなクリームがたっぷり! バニラの香りがふわっと鼻に抜けて、なんとも贅沢な気分…。

井波産のブルーベリーを使用した「ミルティーユ・ミヤクボ」 351円

シュークリームというとスーパーやコンビニでも買える身近なスイーツですが、それらとは一線を画す、ご褒美のような味わいです。

近所に愛される店を… 地元で独立開業した25歳

オーナシェフ 藤井雄大さん

オーナーシェフの藤井雄大さんは25歳。

パティシエの辻口博啓さんが手掛ける石川県の洋菓子店「ル ミュゼ ドゥ アッシュ」で修業したのち、同店のシェフパティシエ・藤井幸治さんが七尾市に開業した「パティスリーアメリ」で経験を積みました。

 

若いながらも、日本最大級の洋菓子コンクール「ジャパンケーキショー」では銀賞を受賞。味はもちろん、繊細な意匠も得意としています。

実は藤井さん、この店をオープンする前は「いずれは海外に留学して、東京で独立開業を…」と考えていました。

しかし、2024年1月、能登半島地震に被災。修行中の店も被災し、営業ができなくなってしまった中で、スタッフ一丸となって市民に無料でケーキを配布したそう。その際、「これ食べて、やっと休憩できるわ」「ありがとうね」といった声を聞くうちに、近所の人から愛されるお菓子屋さんのよさを実感。「自分もそんなお店ができたら…」と、地元・砺波市で開業することを決意しました。

「今はオープン直後の物珍しさでみなさん来てくださいますが、一過性の人気で終わらせたくはないんです。地元に愛されるお店になりたい。今は定番のフレーバーが多いですが、珍しい味も出したいし、焼き菓子もやりたい。いろんなことを考えています」と藤井さん。

同時に、海外留学の夢も諦めてはいません。

 

砺波に新しい風を吹き込む若きパティシエの活躍に期待したいですね。

記事編集:nan-nan編集部


【Patisserie Vert】
住所 富山県砺波市宮丸574-1
営業時間 平日11:00~19:30/土・日曜 10:00~18:00(売り切れ次第閉店)
定休日 月・火曜

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