光沢が美しい『グレー』の被毛が自慢の猫種3選 特徴や性格など、毛色は同じでもそれぞれ個性的!
光沢が美しい「グレー」の被毛が自慢の猫種
どこかミステリアスで気品のある「グレー」の猫。この毛色の正式名称は「ブルー」で、ダイリュート遺伝子という特殊な遺伝子が関与しています。
グレー猫の一番の魅力は、何と言っても美しい光沢を放つ毛艶でしょう。後で詳しく紹介しますが、まるでビロードのような美しさと表現されるほど人々を魅了してやみません。
そこで今回は、光沢が美しい「グレー」の被毛が自慢の猫種について解説します。同じようなグレーの被毛でも、個性は様々。それぞれの猫種の特徴をぜひ確認してみてください。
1.ロシアンブルー
グレー猫の代表ともいえる猫種が「ロシアンブルー」ではないでしょうか。
ロシアンブルーの被毛は、外側の被毛と内側に密集した被毛の2層構造になっています。各々の毛質の違いがグラデーションを構築しており、非常に美しい印象へとつながります。
そんなロシアンブルーは、外見通り気品に溢れた猫で、ちょっぴりプライドは高めです。家族の中でも懐く相手が限定されやすく、「猫らしい猫」といえるでしょう。
ただし、強い信頼を寄せる相手に対しては、犬のような忠誠心を持つのもロシアンブルーの特徴です。お迎えした際はゆっくり時間をかけてお互いを知り、より良い信頼関係を築いていけると良いでしょう。
ちなみに、ロシアンブルーは『ボイスレスキャット』と呼ばれるほど鳴き声が静かな猫です。もちろん個体差はありますが、集合住宅でも鳴き声の問題はクリアできそうです。
2.ブリティッシュショートヘア
スリム体型なロシアンブルーとは対称的に、ずんぐりむっくりとした印象が強い「ブリティッシュショートヘア(以下ブリティッシュ)」。
双方の違いは体型だけではなく、毛色のパターンにもあらわれています。ロシアンブルーはブルーの被毛のみに限定されるのですが、ブリティッシュの場合はブルー以外にもバリエーションがあります。
しかしながら代表的な毛色はブルー系統で、あの『不思議の国のアリス』に登場する「チェシャ猫」のモデルにもなった、と言われています。
そんなブリティシュは、成長と共に性格の変化が楽しめる猫です。
子猫時代は甘えん坊なのですが、成猫になると自立心が芽生えてオトナらしい振る舞いが見られるようになります。そのため、ベタベタした関係よりも程よい距離感をキープしたいという人にはピッタリの猫でしょう。
比較的留守番も得意なので、留守番時間が長くても退屈にならなければトラブルになることは稀です。
お迎えした際はグイグイ接近せずに、愛猫のペースや個性に合わせてあげることが大切です。抱っこや無でる行動も無理強いしないようにしてくださいね。
3.シャルトリュー
シャルトリューは別名「微笑みの猫」と呼ばれています。その理由は、顔立ちやパーツの見え方に秘密があります。
シャルトリューは頭の形が丸く、鼻先にかけて細くなっていることが特徴で、口が大きく見える猫です。これらの要素が合わさると笑顔のように見えるというわけです。
そんなシャルトリューは穏やかで落ち着きのある性格でありながら、程よい甘えっ子な一面を持っています。
常にベッタリということはないですが、さり気なく傍にいることが多いでしょう。犬のように従順な面もあるので、良好な関係性を築くことによって躾がしやすくなるでしょう。
お迎えした際は自然体でいることを大切にすると良いかもしれません。何となくその場にいて優しく話しかける。そして、距離が近い時は撫でてあげるという関わり方が理想でしょう。
ちなみにシャルトリューとロシアンブルーは『ブルー御三家』と呼ばれる猫達です。他にも珍しい猫種であるコラットがここに属しています。
まとめ
今回は、光沢が美しい「グレー」の被毛が自慢の猫種を紹介いたしました。
ロシアンブルーはグレーのみの猫で、スリム体型でありながら筋肉質なのが体型的な特徴です。一緒に暮らすポイントとしては、とにかく信頼を得ること。プライドが高い猫なので、嫌われてしまうと行動の制御が難しくなるでしょう。
そして同じく『ブルー御三家』と呼ばれるシャルトリューは、笑みを浮かべたような顔立ちがチャームポイントです。ロシアンブルーと比較すると丸みのあるボディが特徴的でしょう。
シャルトリューはベタベタした関係性は好まないものの、甘えっ子な一面を持っています。スキンシップを求められた際はなるべく応じてあげると良いですね。
そして最後にムチッと感が愛らしいブリティッシュショートヘア。自立心が強い猫なので、『ザ・猫!』という性格の猫を探している飼い主さんとはマッチ度が高くなるでしょう。
とはいえ子猫時代は積極的な関わりを求めてきますし、遊びにも興味津々です。安心してオトナになれるよう、一緒にエンジョイしながら個性を尊重するように心がけてください。
同じグレー系統の猫でも、その性格や特徴はバラバラ。もしお迎えする機会があれば、じっくり時間をかけて絆を強めてください。