「千人湯入浴券」500冊が限定販売 6月15日にホテル松政
ユウベルホテル松政(山口市湯田温泉3、TEL083-922-2000)は6月15日(日)午前7時、大浴場「千人湯」の外来入浴券つづりを発売する。毎回行列ができ、数時間で売り切れてしまうプラチナチケットで、今年1月に1800冊を売り出した際にも、発売後ほどなく売り切れた。
千人湯とは、1929年(昭和4年)から1989年(平成元年)までの「昭和の時代」に同地で営業されていた公衆浴場の名称だ。「千人も入れる」と言われたほど広く、種田山頭火や中原中也も利用していた。当時は一般市民が湯田温泉に入浴できる唯一の場所だったため、閉鎖後は「昔はよく通っていた」と懐かしむ人も多かった。そんな市民からの望む声にも後押しされ、1998年に同じ松政の敷地内に「復活」。露天風呂は100%源泉かけ流しで、ジェットバスや低温サウナなども備えている。2016年にはバリアフリー改修もされた。
5枚つづりが1セットの入浴券(2025年12月14日まで有効)は1冊3900円で、500冊の限定販売。施設点検の日などを除き、午後2時から8時まで入浴できる。通常は外来入浴を受け付けていないため、同ホテルの温泉を利用するには、この入浴券が必要となる。
なお、購入者向け駐車場は用意されておらず、同ホテルは公共交通機関か近隣有料駐車場の利用を呼び掛けている。