伊勢原市石田に コジマHD カンボジア村開設 8月にもオープンへ
厚木市との市境にある伊勢原市石田に、日本とカンボジアの文化交流施設「カンボジア村」が完成した。建設した株式会社コジマホールディングス(小島正伸代表取締役会長)が4月19日、伊勢原市国際交流委員会や在日カンボジアコミュニティとプレオープンイベントを開いた。
この施設は両国の友好を深める交流拠点で、カンボジアの若者が隣接する農場で働きながら高度な農業技術を身につけ、収穫した野菜の販売やカンボジア料理を提供し、イベントも開催する。そのためのカフェやデッキスペース、イベント用ステージも備えた。
プレオープンイベントには同社関係者のほか、萩原鉄也伊勢原市長、駐日カンボジア王国のトゥイ・リー特命全権大使らが出席。伊勢原の物産やカンボジアの野菜が販売されたほか、カンボジアの子どもたちが舞踊を、伊勢原の和太鼓グループも演奏を披露した。
式典でコジマホールディングスの岡見健取締役は、「両国の友情と友好の輪が広がることを祈念する」とあいさつ。トゥイ大使は「イベントを通じ相互理解を深める場所となることに期待している」とあいさつした。8月の本格オープン後は、マルシェなどのイベントを企画して両国の交流を深める。
コジマホールディングスは1892年創業の厚木市を代表する老舗企業のひとつ。中心となる総合建設業の(株)小島組が13年にカンボジア法人を設立して技術者育成支援などを展開。22年には厚木市にカンボジア商業センターを開設している。