啜れ!名古屋の麺道場 vol.11|このエリアの二郎系を引っ張ってきたお店で定期開催される「二郎祭」に参戦!
二郎系といえば、麺を覆うように盛られた山盛りのヤサイにニンニク、トッピングが印象的ですよね。
その見た目はとにかく“爆盛り”かつ“ハイカロリー!”
あの満足感、そして1度食べたらまた食べたくなるあの中毒性!そう、二郎でしか満たすことのできない欲求があるのです!
食べること、すすることが好きな私にしむーが名古屋市内の二郎系ラーメンを巡り、その爆盛りに果敢にチャレンジしながらその魅力をマシマシでご紹介していきます!
今回は二郎系ビギナーの方でも訪れやすいお店で、トッピングのボリュームが凄まじい1杯を啜っていきます!
東海エリアの二郎系の先駆けといえばココ!「あっ晴れ 堀田店」
決戦の地は堀田にあり
お店があるのは瑞穂区堀田。名古屋の中心部と南西を繋ぐような場所に位置し、名古屋高速や都市部と郊外を繋ぐ大きな幹線道路も走っています。地下鉄は名城線、その他にも名鉄名古屋本線が通っており、さまざまな場所にアクセスしやすいのが魅力的ですよね。堀田という街は中継地点の役割を担っている印象があり、そのような点からも幹線道路には日常的にお世話になっているチェーン店がどっしりと店を構えています。
それでありながら周辺には熱田神宮があり、観光地としての開発も行われていますが、道路を少し入れば閑静な場所も存在します。このエリアには商店街がいくつかあり、それはまさに昔ながらの光景。長らくこの街の衣食住を支えてきたお店は今もなお健在で、その魅力を感じることができます。
そんなこの街にも喰らうべき二郎があるのです!あの1杯にはそれを目当てに血眼になりながら気付けば足が向いているという中毒性があり、二郎があるというだけで一気にスパイスが加わってような感覚になりますからね。
ちなみに私が今回訪れたタイミングは心身ともにキテる状態だったので、まるで誰かに相談して助けを乞うようにお店を目指しました。私たちの過ごす社会、日常にはいろんなことがあり過ぎるのです…明日はもっと楽しい日になるよね、二郎。
地下鉄堀田駅から徒歩3分、名鉄の堀田駅からも徒歩10分ほどで到着するのが今回ご紹介していく「あっ晴れ 堀田店」さんです。
あっ晴れといえば、このエリアの二郎系の先駆け的なお店で、今では提供するお店も増えてきましたが、その当時二郎が食べたいとなった時に候補として浮かぶのはまず「あっ晴れ」さんでした。友人とお腹ペコペコにしてこちらで二郎食べて、苦しいって言い合いながら帰ったのが懐かしい。そんなちょっとしたエモい記憶があるお店ですが、愛知と岐阜にお店を構え、名古屋では私が訪れた堀田店の他に栄にもお店があります。
栄は錦と名古屋のど真ん中にあるのでアクセス抜群!ただ今回私が堀田店を訪れたのにはいくつか理由があります。
その理由の1つは他に併設される形でお店を構えているということ。こちらは「ラッキープラザ」さんというパチンコ店の1階に併設されており、共同駐車場となっているため車でも非常にアクセスしやすいのです。堀田は中継地点の役割を担っていると言いましたが、駅から徒歩圏内でありつつ、どのエリアからも車で訪れやすいのは嬉しい点なのではないでしょうか。
併設という形なのでパチンコ店とラーメン店は空間や入口が完全に分かれていますし、もちろん今回の私のようにラーメンを食べる目的で訪れる方もたくさんいるので、安心して利用してください。
非常に混雑しているので店内は雰囲気くらいしか伝わらないかもしれませんが、赤を基調した二郎らしい色味でL字カウンターに白の丸椅子が10席。壁面に面した待機用の椅子も用意されています。
二郎っぽさを残しつつ清潔感もあるので食事中はもちろん、着席を待っている時間も快適に待つことができそうです。二郎系のお店は並ぶとこが多いので、店内に待機する場所があるのは本当にありがたいですね!
メニューを見ていく前に、先ほど店内が混雑していることをお伝えしたと思うんですが、それについて触れないと話が進みません。開店まもなくして大勢のお客さんが待機する理由が…。
この二郎祭だっ!!!ドドンッ!!!
「あっ晴れ」さんの全店舗では毎月26日に二郎祭なる最高のイベントを開催されており、8ばかまでばか盛りを無料で注文することができるのです!こちらでいう「ばか盛り」とは麺量のことを指し、8ばかは800グラム相当なので、800グラムまでの大盛りが毎月26日は無料で注文できるということになります。太っ腹が過ぎるだろ!私はそんな量は食べられませんが、大きな声でありがとう!
細かい注意点はいくつか記載がありますが、ここで唯一触れるのは食べきれない量は絶対に注文しないことです。これはどのお店でもそうだと思いますし、あえて厳しい書き方をさせてもらいますが、食べきれない量をノリで注文してやっぱ食べれませんなんて言語道断です。お店が盛り上げようとしている気持ちを無下にするようなことがないよう、自分に合った量を注文するようにしてくださいね。
せっかく取り上げるならと二郎祭に訪れさせてもらい、私の脳内ではリオのカーニバルが開催されております!BGMは北島三郎、藤井風の「まつり」が交互に繰り返されています。祭りの時間じゃー!
二郎祭にも触れたところで改めてメニューをみていきましょうか。店舗入って左手に券売機があるので、そこから食券を購入しましょう。
さすがこのエリアに何店舗も展開していることもあり、メニューの数も豊富です。ラーメンの他にもまぜそばにつけ麺、そしてこちらの魅力の1つが店舗ごとの限定メニューがあるんです!堀田店では「とろ豚ラーメン」を提供されており、各店舗の限定メニュー目当てに足を運びたくなってしまいますよね。トッピングも豊富であれこれ冒険したくなってしまいます。
私はもちろん王道のラーメンの全部乗せをプッシュ。そして二郎祭開催中ということもあり、追加料金を支払わなくても8ばかまでの食券はどれでもボタンを押せば出てくるわけですが、私は無難に3ばかを選択しました。これにもいろいろ理由があるので、のちほどお話しします。
そして私が堀田店を選んだもう1つの理由が、メニューにもあるそのスープ、豚骨魚介スープにあります。他店とは少し異なり、こちらでは既存の豚骨スープに加えて干し貝柱のエキスとサバやカツオの風味を足した濃厚な魚介豚骨スープを使った二郎が味わうことができるのです!
どんな系統のラーメンにとってもスープはその土台となるもので、二郎に関しては濃厚な豚の旨味、醤油のコクとキレを主張するものが圧倒的に多い中で、魚介の旨味が入ることによって非常に食べやすいものになることが想像されます。
「味が濃い」「量が多い」いった理由で二郎を敬遠する方もいると思いますが、各メニューに「小二郎」という小盛があり、魚介も入ったスープであることから二郎初心者や二郎デビューにピッタリだと思います!
二郎祭の上にランチタイムはヤサイが通常よりお得にいただくことができ、なんとでら盛りに至っては無料です!果たして採算は合っているのでしょうか、このお得感はまさにあっ晴れです!
さて、こちらは席についてからではなく、購入した食券を店員さんに手渡すタイミングであのお時間です!
ニンニク入れますか?
ニンニクあり、たまねぎ、アブラ、カラメマシで!
今回も難なくコールを済ませることができました。壁面とカウンターにもコールについての案内があるのでご安心を。最初からタマネギがトッピングされているのは二郎の中でも珍しいのではないでしょうか?ヤサイサラダがいつもより豪華になっちゃうぜ。
また、デフォルトでにんにくは入っていないので、コールの際にしっかりその有無と量を申告しましょう。にんにくが入っていないという点に関しても、二郎初心者や女性への配慮が感じられますね。
ヤサイの量はそのままでコールはにんにく以外全マシという作戦を組み立てた私。少し大人しめなんじゃないの?もしかしてひよってる?と思われるかもしれませんが、計画的犯行です!事前にコールを済ませ、比較的席の回転も良いため、着席して程なくして私の注文した1杯がやって来ました!
着丼!破壊力抜群のトッピング全部乗せを攻略セヨ!
こちらが今回私がいただくラーメン/全部乗せ/3ばか/にんにくあり/たまねぎ、アブラ、カラメ、マシです!
ただこれを見てもらったら分かってもらえると思いますが、トッピング全部乗せの威力が凄まじいんですよ!ポケモンバトルで弱点属性の攻撃した時くらいの威力があると思います!こうかはばつぐんだ!
何度かこちらのラーメンはいただいたことがあるんですが、全部乗せのボリュームがすごいこと!さらにここにヤサイまで増やしてしまうと、食べにくくなるんですよね。
今回は、一応そこまで計算した上で麺量を3ばかにするという選択を取らせてもらいました。
この連載も今回で11回を迎えてるんですよ。本来の意味合いとは異なりますが、これが本当の意味でのどんぶり勘定です!胃袋とそれに対する丼の勘定は任せてください。
さあ、カロリーの時間だ。
ヤサイを中心としたトッピングのオードブルみたいになっているので、いつも通りヤサイの頂点から喰らっていきましょうかね。
ヤサイはほぼモヤシですが、キャベツも少し入っており、それを見るだけで少しハッピーな気持ちになりました。マシにしたことによって背脂がたっぷりとかかっていて、ヤサイのあっさりをそのギルティさで相殺していきます。
二郎を食べている時点でカロリーなんて気にしてはいけないのだ、気ままに、思うままにこの山を喰らうのだ。
豪華絢爛な全部乗せしたトッピングたちを箸をつけていくこととします。長さ、太さともにしっかりとしたメンマはザクザク感が強く、この中から小さな姫が現れるのではないかというくらいい食べ応えがあります。
私はメンマが結構好きでして、二郎系で出会うことはあまりないのでルンルンで食しております。
お次は味玉なんですが、こちらの煮卵はうずら卵!うずら卵ってだけで何かテンションが上がる方は一定数いると思っています。
通常の味玉のようなトロっと半熟みたいで味が染み染みといった満足感はありませんが、うずら卵のプチっとした食感と口の中で広がる風味をしっかり感じることができます。
サイズは小さいけど、この小さな幸せを5回味わることができるのもまた特別感の1つ。小ささ幸せも積み重ねれば、大きな幸せに勝るとも劣らないのです。
ラーメンのトッピングといえばやはりチャーシュー。本来は1枚のチャーシューが全部乗せにすることによってコロコロとした角切りのチャーシューが追加されます。
ノーマルのチャーシューは程よい分厚さで脂身はほぼなく、肉感が強いですね。大判で味が染みてトロトロとしたものも良いですが、こちらのように肉の歯ごたえがあるものも嫌いじゃないです。チャーシューなので場所によって多少の個体差はあると思いますが、総じて肉肉しさがあります。
トッピングによって追加されたチャーシューは一口サイズで、まるでチャーシューがサイコロステーキになったような印象。小さくカットされていることから一部解れたものが肉かすのようになり、ヤサイに絡んで麺との相性も良さそうです。全部乗せにすることによってボリュームはもちろん、それ以上の満足感を得ることができるので、これはおすすめです!
その隣にはいつも大変お世話になっているニンニクがこんにちは。そろそろ定期的な季節のご挨拶を兼ねた手紙を出した方が良いかもしれません。
そして二郎系の無料トッピングの中では珍しいたまねぎが鎮座しています。今は手を付けませんが、きっとその食感と風味がさらなるアクセントとなってくれるはずです。
これらを喰らうことで分け入って、ようやくスムーズにレンゲが入るようになったので、スープをいただきましょうか。ひと口含むと最初にやってくるのは豚の風味とアブラの旨味、甘味ですが、それ以降の味わいがこれまで味わってきた二郎とは異なります。香り高いカツオの織りなす魚介感がフワッと広がり、最初の後味を波のように飲み込んで広がり、スーッと消えていきます。
二郎のスープといえば旨味がガツンと来て極太麺やニンニクに負けないような存在感があるのものが多いですが、こちらのスープは最初はそれに近いものがあれど、後味が良くて優しい印象。
もちろんアブラもしっかりと浮いているので一概にそうとは言えませんが、二郎の中では間違いなくあっさり系のスープです!
スープまで到達したのでいよいよ麺を啜っていきましょう。丼の中にみっちりと麺が詰まっているとは言え、3ばかの300グラムですから、麺の量としては大したことありません。
この発言によって連載を通して私の感覚が完璧にバグっていることが伝わったかと思います、二郎って楽しいね!
この程よく縮れた極太麺がたまらんですね!いざ、ズルズルっと全力で啜るとワシワシとした食感の麺は啜り応え抜群!啜った先に待っているのは小麦畑でした。この極太麺、小麦の風味がとにかく強いんです!噛めば噛むほどに強くなる小麦風味!啜った時のワシワシ感のままひと思いに啜り続けてしまいたくなりますが、この麺は噛んで、噛んで、噛みしめてほしいです!
そしてこれだけの極太麺、かつ縮れていることもあるんですが、これに絡みつくスープに魚介が効いていることもあって予想に反して軽く感じます。ここからは一気にいくぞ。
ってことで天地返えええし!ヤサイの量が減ったとはいえ、今回あれにこれにとトッピングがやたらめったら乗っていることもあって天と地を返すのに苦労しました。これでだいぶ食べやすくなったぞ。
全体を絡めつついただいての感想はやはり二郎の中でも相当食べやすいですね。小麦の風味が強い極太麺はなかなかのインパクトですが、それでも土台となるスープは豚より魚介の後味が強いこともあってボリュームがある中でも比較的あっさり系。
その中で背脂やニンニクの群を抜くようなパンチがあるので、決して単調な味わいではなく変化を感じながら食べ進めることができます。
その上でいい仕事をしているのが無料トッピングとしては珍しいたまねぎ。シャキシャキとした食感と甘味が随所で効いていて、ガッツリ食べながらも箸休めができるというハイブリットな存在です。
要所要所で全部乗せトッピングの贅を感じながら一心不乱に食べ進め、無事完食!満足感の高い1杯でした!
また食べたくなる中毒性が二郎の極意なり
今回はお店で定期的に開催されているイベントの恩恵を受けつつ、ボリュームあるトッピングをすることで贅沢な気持ちに浸りながら見事勝利!麺の量は3ばかとしましたが、余裕を持って食べきることができました。
少し余談になってしまうのですが、たまたま隣の席の方を注文したものがほぼ同じで同時に食べ始めたんですが、その方が半分くらい食べ終えたタイミングで私はペロリと完食していました。決して早食いを意識しているわけではないんですが、ボリュームのある麺類を攻略するにはスピードも大事でして、この連載を通して自身の成長を実感した瞬間でした。(笑)
毎月26日に開催される二郎祭の盛り上がりは相当のものでした。そのお得感はもちろんですが、小盛りへの対応、魚介の入ったスープ、店舗数などどなたでも利用しやすい二郎系のお店だと思います!それでありながらも中毒性は健在で、通常のラーメン以外にもメニューは豊富なので、パワーチャージに何度も足を運びたくなってしまいますよ!
スープに麺、さまざまなトッピングが織りなす二郎ならではのジャンキーで中毒性のある味わい…思い返せばまた食べたい!
「あっ晴れ」の道場破り成功!次はどんな二郎を啜ろうかな、お楽しみに!
INFORMATION
店名:
あっ晴れ 堀田店
住所:
愛知県名古屋市瑞穂区神穂町1-22
営業時間:
[ランチ]
11:30~14:30
[ディナー]
17:30~21:00
Web:
https://nc0a900.gorp.jp/
一人当たりの予算:
¥1,000~¥2,000
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