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業務スーパーの牛肉3種類を食べ比べ!おいしい食べ方とアレンジをご紹介

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業務スーパーの牛肉3種類を食べ比べ!おいしい食べ方とアレンジをご紹介

業務スーパーの高コスパ牛肉。おすすめはこの3つ!

冷凍食品が充実している業務スーパーは、冷凍牛肉のラインアップも豊富。しかし「冷凍牛肉っておいしくなさそう……」というイメージを抱いている方も多いのではないでしょうか?

そこで、この記事では調理師の筆者が、業務スーパーの冷凍牛肉のなかでもコスパのよい3商品をピックアップし、実食レビューしてみました。冷凍牛肉を食べるのは久しぶりでしたが、どの商品も思わず「あなどるなかれ」と言いたくなるおいしさでしたよ。

調理のコツはもちろん、おいしく食べるための調理方法とおすすめ商品もご紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください!

1. 牛ロースかぶり切り落し

業務スーパーの牛ロースかぶり切り落しは、オーストラリア原産。内容量は500gで、価格は税込764円です。100gあたりの値段は153円となり、スーパーの豚肉と変わらないくらいの価格で購入できます。

ところで「ロースかぶり」という部位、聞き慣れない方も多いのではないでしょうか?牛肉の部位はネック(首)のうしろに肩ロース、リブロースがあります。「かぶり」はロースのなかでも背中側に位置する肉です。

肩ロースやリブロースに“覆い被さる”ような部位であることから、「かぶり」と言う名前が付けられたそうですよ。牛1頭から得られる「かぶり」は約1kg。実はとても希少な部位で、肉の旨みと脂の甘味が感じられる味わいが特徴です。

袋の中には5〜8cm長さの薄切りになった牛ロースかぶりが、1枚ずつバラバラの状態で入っています。ガチガチに凍ってひとかたまりになっていることもなく、少しほぐせば1枚ずつきれいに分かれてくれますよ。

ぱっと見はバラ肉に似ていますが、バラ肉ほど脂身は多くありません。赤身部分は色が濃く鮮やかで、食欲をそそってくれます。

凍ったままの牛肉をさっと焼いて

冷凍の薄切り牛肉は、解凍してから調理するとドリップが出てパサパサしがち。そのため解凍してからではなく、凍ったまま調理するのがおすすめです。業務スーパーの冷凍牛肉はバラ凍結されているので、1枚ずつ焼きやすいのがうれしいポイントですね。

冷凍牛肉をおいしく食べるには、火を通しすぎないことがコツのひとつです。熱したフライパンに冷凍状態の肉を入れ、肉の色が変わったら、火を止めてフライパンからさっと取り出します。赤身部分の水分が抜け切ってしまう前に、とにかく手早く焼きましょう。

思った以上にやわらかい!牛肉の旨味も感じられる

フライパンで焼いた牛ロースかぶり切り落しは、食べると少し牛肉独特の風味を感じる味わい。小さな肉片は火が通りすぎてしまったのか、ビーフジャーキーのような食感でした。

しかし全体的には硬くなく、冷凍牛肉のなかでは比較的やわらかくて食べやすい食感でした。味わいも少しの臭みとこってり感があるものの、脂の甘さと牛の旨味を感じられます。牛肉が好きな方であれば、気にせず食べられるおいしさです。

凍ったまま漬け込んで。簡単プルコギ

韓国料理のプルコギは、日本人でも食べやすいしょうゆベースの甘辛味が特徴。肉と野菜をたれに漬け込んで炒めるだけなので、フライパンひとつで簡単に作れます。また冷凍肉を漬け込むことで、水分を補いつつ味を染み込ませられる一石二鳥の料理です。

筆者は業務スーパーで購入した、「プルコギのたれ」税込429円を漬け込みに使用しました。果物と野菜がたっぷり入った甘めのたれで、子どもから大人までおいしくいただける味付けです。具材は玉ねぎとにんじん、パプリカを基本に、お好みの野菜を入れてみてください。

2. 牛やわらか焼肉

調理方法を工夫しても、子どもにとっては少し硬い冷凍牛肉。しかし牛やわらか焼肉なら、硬さの心配は不要です。牛肉に調味料を加えて結着した成形肉なので、薄切り肉のように噛みきれない心配がなく、お子さんでも安心して食べられます。

内容量は500gで、税込743円。100gあたりの値段は約148円です。成形の手間がかかっていますが、ほかの冷凍牛肉と変わらない値段で購入できますよ。原材料にはオーストラリア産の牛肉が使われています。

牛やわらか焼肉は、縦5cm×横6cm、厚さ5mmくらいの板状。見た目は白っぽく、赤身が少なめに見えます。これを焼くとどのように変化するのか、気になるところですね。

また保存状態によっては、肉同士がくっついてしまっている場合があります。その際は少し常温に置いて表面を溶かし、1枚ずつはがしてから調理しましょう。

必ず凍ったまま、油を引かずに焼いて!

凍ったままの牛やわらか焼肉を熱したフライパンにのせると、すぐに脂が溶け出してきました。成形肉は完全解凍すると細菌が増殖したり、形が崩れたりするおそれがあります。凍ったものを取り出したら、手早く加熱調理しましょう。

中火でしばらく焼いていると、フライパン一面の脂が!これだけ脂が出るので、焼く前に油を引く必要はありませんね。溶け出た脂の量の割にサイズが縮むことはなく、厚みが2〜3mm薄くなった程度でした。

焼きすぎると、脂と共に肉汁も流れてしまいパサつく可能性があるため、焼き時間は短めに。とはいえ成形肉なので、しっかり両面を焼き、中心部分まで加熱できているか確認してから食べてください。

ほんのり塩味とやわらか食感で食べやすい

フライパンで焼いた牛やわらか焼肉は、歯で簡単に噛み切れるやわらかさ。しかし、きちんと噛み応えがあり、ハンバーグのように崩れる感じはなく、1枚の肉としてしっかり成り立っています。

焼くときにたくさん脂が出たからか、思ったほど脂っこさを感じませんでした。肉自体にほんのりと塩味がついており、何も付けずに食べられます。とはいえ薄味で少し臭みがあるので、おかずにするには味付けが必須になりそうです。

がっつりおいしい!焼肉丼

誰でも食べやすい食感の牛やわらか焼肉は、焼肉丼にアレンジするのがおすすめ。たれを絡めることで肉の臭みが和らぎ、ごはんとの相性が抜群に良くなります。ほかの薄切り牛肉より冷めてもパサつきにくいので、お弁当にもおすすめです。

もし焼きすぎてしまったときは、卵黄をトッピング(※家庭で食べる場合に限る)するとパサパサ感をカバーでき、おいしくいただけますよ。

3. 牛バラ切り落し

スーパーでも頻繁に見かける牛バラ肉。筆者が住む地域では最低でも100gあたり198円ほどですが、業務スーパーの牛バラ切り落しは500gで税込746円。100gあたりの値段が約150円で、かなり高コスパです。

原産国はアメリカ。馴染みのある産地なので、安心感がありますね。ちなみにバラ肉とは、あばら骨の周辺にある肉のこと。赤身と脂身が3つの層に分かれており、別名・三枚肉とも呼ばれています。焼肉屋では、カルビとして提供されている部位です。

袋から取り出した牛バラ肉は、まさにバラ肉(三枚肉)といった見た目。牛ロースかぶりよりは赤身が少ないものの、「脂身ばかりで食べる部分がない!」ということもありません。1枚ずつはがれるようになっており、使い勝手も良さそうです。

凍ったまま焼いたりゆでたり

冷凍牛肉はパサつきやすいので、牛ロースかぶりと同じく、バラ肉も冷凍のまま焼いてみました。脂身が多い分、焼いている途中で脂がたくさん溶け出してきます。焼くときは油を引かず、さっと加熱するのが良さそうです。

またパッケージ裏に書かれているように、凍ったまま煮込み料理に加えるのもひとつの方法。牛丼や肉じゃが、カレーなどを作るときは、煮込んでいる水分の中に凍ったままの牛肉を入れて加熱しましょう。

臭みがなくて食べやすい

焼いた牛バラ肉は、くどさや臭みが少なく食べやすい味わい。ロースかぶりよりも食感に硬さがありましたが、筋張った感じはありません。一方で臭みは少ないものの、旨味や牛肉の風味は弱く感じました。

牛肉単体や牛肉メインの料理よりも、牛肉を具材のひとつとして使う料理に加えると良さそうですよ。

玉ねぎの甘みと牛肉のコク。時短ビーフカレー

煮込み料理に使いやすいということで、業務スーパーの「オニオンソテー」税込288円を使い、時短ビーフカレーを作ってみました。

くし切りにした玉ねぎを鍋で炒めたら、カレールー指定の量の水を加え、凍ったままのオニオンソテーを加えて沸騰するまで加熱。煮立ったところに凍ったままの牛バラ肉を入れ、火が通ったらカレールーを溶かして完成です。

オニオンソテーのコクと甘味、牛バラ肉の旨味が合わさって、玉ねぎと牛肉だけなのにとても満足度の高いカレーができました。煮込んだ牛バラ肉も硬すぎず、ほどよい食べ応えがあります。調理時間は約30分。忙しい日の晩ごはんにぜひお試しください。

ひと袋のストックで絶大な安心感

「どうせ冷凍牛肉は、硬くてあまりおいしくないんだろうな」と考えていた筆者ですが、焼き方や調理方法を工夫すれば、こんなにもおいしく食べられるんだと驚きました。

ご紹介した3商品のなかで、特に筆者がおすすめするのは、赤いパッケージの牛ロースかぶり切り落とし。ほどよい脂身とやわらかい赤身、旨味のバランスがちょうどよく、シンプルに焼いただけでもおいしくいただけました。

炒め物はもちろんや肉じゃがやカレーの煮込み料理など、調理方法を問わず活躍する予感がします。ストックしておけば「メインにする食材がない」というときの、心強い味方になる。そう感じさせてくれる商品ばかりですよ。ぜひお試しくださいね。

※掲載商品の情報は公開時点のものです。店舗によっては取り扱いがない、または販売終了している場合もありますので、あらかじめご了承ください。

※本記事は個人の感想に基づいたもので、感じ方には個人差があります。

ライター:満畑ペチカ(調理師ライター)

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