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チャールズ国王夫妻、天皇皇后両陛下とお別れの挨拶 「純粋で温かな関係を反映している」と側近語る

Techinsight

国賓訪問初日、「ホース・ガーズ・パレード」で対面したチャールズ国王と天皇陛下。訪問最終日には、国王夫妻が天皇皇后両陛下にお別れの挨拶をした(『The Royal Family Instagram「The Emperor and Empress of Japan have been welcomed to the UK by The King and Queen during an official ceremony at Horse Guards Parade in London.」』より)

チャールズ国王とカミラ王妃が、国賓訪問の最終日を迎えた天皇皇后両陛下にお別れの挨拶をした。バッキンガム宮殿の大玄関前では国王夫妻が皇后陛下と両頬にキスを交わし、両陛下が公用車で立ち去る際にもお互いに手を振り合っていた。その場面に、世界中の王室ファンからは天皇皇后両陛下に敬意を表するコメントが続々と寄せられた。

【動画】別れ惜しまれる天皇皇后両陛下とチャールズ国王夫妻

天皇皇后両陛下は22日に英国に到着し、25日から国賓としての訪問を開始された。初日には「ホース・ガーズ・パレード」で歓迎式典に参加され、その後はチャールズ国王と天皇陛下、カミラ王妃と皇后陛下がそれぞれ馬車に乗り、バッキンガム宮殿へと向かうパレードが行われた。

宮殿での午餐会後、国王夫妻と両陛下が日英友好のしるしとして、贈り物を交換し合った。夕刻には宮殿で国賓晩餐会が開催され、チャールズ国王は日本語で挨拶をしたり、日本の文化に言及するなどユーモアを交えたスピーチを行った。

26日には天皇陛下がフランシス・クリック研究所と王立音楽大学を訪問し、その後、ロード・メイヤー及びシティ・オブ・ロンドン主催の晩餐会に出席された。

そして国賓訪問最終日を迎えた27日午前には、バッキンガム宮殿の「1844年の間」で国王夫妻が天皇皇后両陛下とお別れの挨拶をした。

「1844年の間」は生前のエリザベス女王が来賓を迎えたり、恒例のクリスマス演説を撮影するなど、宮殿内で最も重要な部屋として知られている。

この日、天皇皇后両陛下は日英両国の代表団と握手を交わされた後、最後のお別れのために宮殿の大玄関へと歩まれた。

現地メディアによると、チャールズ国王とカミラ王妃は、天皇皇后両陛下とおよそ2分半の温かな談話をしていたという。

カミラ王妃は、天皇陛下と握手をしながら「さようなら。ここに来ていただいて心から喜んでいます」と伝えた。

次に王妃は皇后陛下の腕を抱くと、両頬に別れのキスを交わした。隣に立つ国王も両手を広げ、皇后陛下の両頬にキスをした。この後、国王は天皇陛下と固い握手を交わし、両陛下は公用車の「ベントレー」に乗り込んだ。

両陛下は車内から笑顔で手を振り続け、国王夫妻も手を振りながら両陛下を見送り、別れを惜しんだ。

国王夫妻が天皇皇后両陛下と別れる前にしばらく談話し、その後も手を振り続けたことについて、宮殿の側近は「国王と両陛下の純粋で温かな関係を反映している」と語ったという。

世界中の人々もこの姿に感動したようで、バッキンガム宮殿の公式SNSが動画を公開すると、コメント欄にはこのような声が続々と寄せられた。

「国王と王妃は、完璧な歓迎で国を代表された。そして日本の天皇皇后両陛下は、驚くほどに優雅でした。」
「天皇皇后両陛下はとても思いやりがあり、純粋な方々のようね。我が国がお二人と良い関係を築けているなんて、とても素敵なこと。逆境に満ちた世界でもこのことが続きますように。」
「両陛下は親切で思いやりがある素敵なゲストで、国王夫妻も素晴らしいホストだった。国賓訪問全体が見事に計画され、特に晩餐会は素晴らしかった。またイギリスを訪問されることを願っています。」
「天皇皇后陛下はとても素晴らしく、優しくて謙虚な方だということが本当に良く分かるわ。両陛下が大好きよ!」

この後、両陛下はヴィクトリア&アルバート博物館の分館「Young V&A(旧V&A子ども博物館)」を訪れ、折り紙のワークショップや「となりのトトロ」の演劇などを鑑賞された。

また同日の午後には、天皇陛下がウィンザー城を訪問し、聖ジョージ礼拝堂にある故エリザベス女王と故エディンバラ公フィリップ王配の墓に供花された。

画像は『The Royal Family Instagram「The Emperor and Empress of Japan have been welcomed to the UK by The King and Queen during an official ceremony at Horse Guards Parade in London.」』より
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)

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