大舞台目指し意識高く 近大高専ソフトテニス部 名張
「先輩方が築いてきた伝統を引き継ぎ、更に良い成績を」。近畿大学工業高等専門学校(三重県名張市春日丘)のソフトテニス部は、インターハイ後に2年生12人、1年生13人の新チームが始動し、基本のプレーを大事に練習に取り組んでいる。
部員は県内を中心に近隣から集まり、ほとんどが専用コートのある寮で生活する。練習は月曜を除く週6日で、平日は放課後、試合や遠征が無い週末は朝から夕方まで活動。最大1日5、6試合を戦うのに必要な持久力を日々の練習で養っている。
週1回のテニスノート
指導して24年になる齊藤彰監督が近年採り入れたのが、週1回の「テニスノート」。練習や試合で疑問に思ったこと、うまくいったこと、反省点などを選手が書き込み、齊藤監督がそれぞれに答える。このやりとりを通して、こだわること、今の自分がすべきことなどを再確認できるという。
ここ1年の県大会は、昨年末の新人大会、今夏のインターハイ予選で団体戦を連続優勝し、インターハイは16強入り。8強をかけた試合では、マッチポイントを10回握りながら逆転負けという悔しさを味わった。
岡山県出身で主将の高橋直希さん(2年)は、家族や親類に高専出身者が多かったこともあり、「就職とテニスのことを考えて」近大高専を選んだという。「大きな舞台でチャンスに決めきれるよう、チーム全員で意識を高く持って練習に取り組んでいきたい」と抱負を語った。