大師ONE博 畳店をリノベ、新拠点に 来年4月 地域交流の場に
大師地区を拠点に地域活動を行う「大師ONE博」が、大師公園近くにあった畳店をリノベーションし、コミュニティスペース「どまりば」(川崎区大師町16の10)を来年4月に開設する。現在も準備が進められているが、正式オープンを前に12月21日、22日に内覧会を行う。
「土間」と「たまり場」を合わせて名付けられた「どまりば」。地域に開かれた場所として、交流や学びの場として運営する。1階はテーブルや椅子が設置され、教室やコワーキングスペースの場を想定。2階はワークショップなどの開催を予定している。畳が敷かれたキッズスペースには授乳室やおむつ替え台もあり、親子で集うことできる。
同団体GMの松本里蓉子さん(34)は「地域の方のスキルと大師ONE博をかけ合わせて、新たなものを生み出す場になれば」と話す。将来的にはカフェの運営も検討しているといい、理事の奥貫結さん(34)は「大師地区にはカフェが少ないので、子どもと一緒に一休みできるようにしたい」と続ける。
元は畳店で、メンバーらがリノベーションしている。きっかけは、中山畳店の中山芳江さんから閉店した店を「まちのために活用してほしい」と相談を受けたこと。内装は中山さんの趣味を反映したものになっているという。リノベ作業には地域の工務店や生花店、川中島小学校の児童、明治大学の学生らも携わっており、地域の協力のもと完成を目指している。
監事の奥貫賢太郎さんは「この場を通じて、地域の方が新しいことに挑戦し、仲間づくりをしてもらえれば」と期待を込めた。
21日、22日に内覧会
4月のオープンに先立ち、12月21日(土)、22日(日)には内覧イベントを開催する。子ども限定のガラポンやコーヒーの無料サービス、ワインの試飲などを楽しめる。大師ONE博のメンバーとの意見交換の場もある。午前10時〜午後4時。詳細は同団体ウェブサイトへ。