和田在住矢島聖蘭さん 競技かるた日本一へ前進 挑戦権かけ東西戦へ
小倉百人一首競技かるたの女性最高峰「クイーン」を決めるタイトル戦のクイーン位日本一決定戦。この決定選に臨もうとしているのが、市内和田在住の矢島聖蘭さん=人物風土記で紹介=だ。矢島さんは10月20日、初めてとなる東日本代表に選ばれ、クイーン位挑戦権を決める東西戦に駒を進めた。
小倉百人一首競技かるたの日本一を決めるタイトル戦のクイーン位日本一決定戦。その第69期クイーン位決定戦が2025年1月11日(土)、滋賀県大津市の近江神宮・近江勧学館で開催される。
この決定選に臨もうとしている矢島さんは、小学生のとき頭角を表し中学では日本一に輝き、在学する関東第一高校のかるた部では、競技かるたの甲子園「全国高等学校選手権大会」で今年2連覇を果たした。団体戦のキャプテンを務めた矢島さんは個人でも2年連続の日本一に輝いている。
矢島さんは全国の高校生で唯一、七段を所持。すでに八段の条件も満たしており、今月中には昇段する予定だ(九段以上は功労者など)。
決定戦に進出
10月20日、文京区立かるた記念大塚会館で開かれた東日本予選会に出場した矢島さん。1回戦〜3回戦、準決勝と勝利を重ね、むかえた決勝戦では西牧真凛さんを下し、東日本代表の座を得た。
同じ日に西日本代表に決まった薄井恭子さんとの挑戦者決定戦は11月17日(日)、同会館で開催される。3番勝負で先に2勝した選手が勝つ。ここでの勝者が現クイーン位の井上菜穂さんへの挑戦権を得ることができる。
矢島さんは「決定戦の相手は元クイーンという実績のある方。初めての対戦なのでプレッシャーや相手の圧力に負けず環境に慣れながら自分のかるたができれば勝てると思う。3戦勝負なので1戦目落としたとしても環境に慣れて実力を発揮できれば」と意気込んだ。