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泉区出身・小林千沙選手 ラクロス全日本でMVP 「‘28ロス五輪にも」

タウンニュース

プレー中の小林さん(撮影・金子周平さん)

泉区上飯田町出身の女子ラクロス選手・小林千沙さん(28)が所属するチーム「NeO」がこのほど、ラクロス全日本選手権で2連覇を果たした。小林選手は個人としても活躍し、大会最優秀選手に選ばれた。

ラクロスは2028年のロサンゼルス五輪で正式種目にも決まり、26年にはW杯の日本開催も控えるなど今注目の競技の1つ。小林選手は「(代表選考は)狭き門ではあると思うけど、あきらめずに準備をしたい」と出場に向けて力を込める。

バスケの経験生かし

小林選手は日向山小学校(現・瀬谷さくら小)を卒業後、相模女子大附属中・高へ。スポーツも盛んな同校にあって、中学高校時代は体力テストで毎年学年1位を取るほどの運動神経の持ち主。長身も生かして中学からバスケットボールをはじめ、けがも乗り越えながら青春を注いだ。

卒業後は両親と同じ日本体育大学に進み、「新しいスポーツに挑戦してみたい」との思いを強めた。そんな時に母・由紀さんからラインで「これ知ってる?」と動画のURLが送られてきた。それは初めて見るラクロスの試合映像だった。

興味を惹かれ、体験してみるとすぐさまその魅力に取りつかれた。「今まではバスケで『手とボール』だったのが、『手と道具とボール』という競技になって、その感覚がまた新鮮だった」と笑顔で振り返る。

大学卒業後は現在のNeOに所属し、クラブチームや中学高校のコーチなどもしながら、日々トレーニングを続ける。

多彩な駆け引き

ラクロスは男子と女子とでルールが大きく異なり、例えば女子の場合、接触プレーは禁止。ただ、棒状の「クロス」がアイガードの上からぶつかることもあれば、シュートの球は時速130キロの勢いで飛んでくることもあり、あざなどのけがは絶えない激しいスポーツだ。

一方、「ホッケーのようにゴール裏のフィールドも使えるので戦術は多彩。さまざまな駆け引きが醍醐味」と小林選手。「ぜひ実際の試合も見に来てもらえたら」と呼びかけている。

きっかけを作った母・由紀さん(左)と小林選手

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