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韓国の尹大統領に弾劾訴追案提出。日本人の目から邦丸・内藤は何を思う?

文化放送

野村邦丸アナウンサーが大将を務める「くにまる食堂」(文化放送・毎週金曜9時~13時)。12月5日(木)の最初のコーナー「ニュース一番出汁」では、邦丸アナとパートナーで俳優の内藤剛志が、非常戒厳令を宣言した韓国・尹大統領の弾劾訴追案が提出されたというニュースについて語り合った。

野村邦丸アナ「韓国の国会が今日未明に開いた本会議で、『共に民主党』など野党6党が提出した尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の弾劾訴追案が報告されました。野党は、尹大統領が一時的にも宣言した「非常戒厳令」は内乱罪などに当たり憲法違反だと主張しています。明日にも採決の見通しで可決されれば尹大統領の職務は停止されて、憲法裁判所が罷免するかどうかを180日以内に判断します。
びっくりしたのは、韓国の尹大統領がいきなり非常戒厳令を出したことですね。韓国っていうと、45年前の1979年にも非常戒厳令が出されましたが、辛い歴史を持っている国でいきなり現職の、2024年の大統領が非常戒厳令を出したっていうことで、まあ日本に居るとちょっとピンと来ないんですけど、野党の代表が『国民の皆さん、良かったら国会に集まってくれ』っていったら予想以上の市民が集まった。これはいわゆる野党を支持している人だけじゃなくて、1980年の光州事件を経験したいわゆる中高年の人たちも、そんな無謀なことは許せないと、ワーッと集まってきたわけです」

内藤剛志「光州事件というと、映画があるんですよ。『タクシー運転手 約束は海を越えて』っていう。タクシー運転手が外国のジャーナリストを乗せ、闘争が起こる中をくぐり抜けてソウルまで行くっていう実在の人物の体験談をもとにした映画で、ソン・ガンホさんというスターが主演した作品ですね」

邦丸「あっ、俺観たかも」

内藤「僕らでいうと、1960年代から70年代にかけて学生運動がありましたね。その中の、例えば新宿騒乱であったりとか、『画(え)』は知ってます。それで大学入った頃にはそういう、ヘルメットを被った方々がまだ居たんですよ。激しく政治について思う、語る、反対する、賛成する……何でもいいんですけども、僕らは遠くなってしまったけど、まだそういうことに真剣に立ち向かわなきゃいけない場所があるんだなっていう気がしますね」

邦丸「普通っていういい方もおかしいんだけど、『普通、戒厳令なんて出さねえだろ』っていうタイミングで、現職大統領が出した。日本との関係を非常に重視している大統領なので、日本の政府関係者にとってはショックだっただろうと思います。いわれているのは色んなことが報道されている中で、尹大統領夫人・ファーストレディのスキャンダルがあまりにも多くてっていう話も」

内藤「あるんですか」

邦丸「なんかブランド物のバッグをもらったという話もあったりとか、ファーストレディとしてはふさわしくない振る舞いもすごく多くて、それが韓国国民には反感を買っていた。まあ、それがすべてではないですけど、野党の皆さんも、与党が出す法案などに対してはネガティブになっている。『ここはもう一発逆転だ!』……それにしたって『非常戒厳は出さないだろう』っていう話ですよね」

内藤「まあ、一般的にひと括りでいうのもアレかも知れませんが、韓国の国民の方々は感情が激しいって感じはしませんか? 国民性というか」

邦丸「そうですね。同じアジアの民である韓国国民と日本人では、全然違いますよね、ボルテージの上がり方とか」

内藤「国民性が若干違うから、想像が及ばないところがある感じはしますね」

邦丸「この弾劾訴追案、野党は全員が賛成ですけど、与党は果たしてどうなるのかっていう。どうやら与党も総会を開いて、『このタイミングで弾劾をするのは良くないだろう』っていうんで、弾劾訴追案はおそらく否決されるんじゃないかということですが、いずれにしましても、年またいで来年の韓国の情勢って、お隣の国だし、今日本との関係も非常にいいですよね。はたしてどうなっていくのかっていうことは、来年大きなテーマに、我が日本もなっていくと思いますよ」

内藤「この字を見ると『非常戒厳』って凄いですね、字面といえばいいんですかね?」

邦丸「ちょっとね、イヤな鳥肌が立ちますね。戦中・戦前を思い出す方もいらっしゃるでしょうね」

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