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自己肯定感が「高くない」ママが7割以上! 子育てに自己評価の低い・高いが及ぼす影響

コクリコ

子どもの自己肯定感にきょうだい・ママは影響する? 出生順やママ自身の自己肯定感との関連性について調査。「きょうだい間で自己肯定感の差はあるもの」「ママの自己肯定感は低い傾向」などの結果を紹介。

「自己肯定感のきょうだい差」「ママ自身の自己肯定感」気になるアンケート結果は?

今回のコクリコラボのテーマも、引き続き「自己肯定感(自尊感情)」です。

本記事では、我が子の自己肯定感を高める意識を持つパパママならきっと気になる「きょうだい間で自己肯定感は異なるもの?」「ママの自己肯定感の高さは子どもに影響する?」こんな疑問について調査してみました。

写真:moonmoon/イメージマート

コクリコラボアンケート
「AnyMaMa(エニママ)」登録者およびコクリコメルマガ会員を対象に 2024年7月26日~8月8日インターネット上で実施。有効回答数は84件。
※基本的にアンケート回答の原文をそのまま記載しています。ただし文字数の都合上、一部抜粋や主旨を損なわない範囲の要約・編集を行っている箇所があります。(明らかな誤字等は修正のうえ記載)

きょうだいによって自己肯定感に差がある?

2人以上の子どもを持つパパママは、きょうだい間の自己肯定感差についてどう感じているのでしょうか? その結果が上のグラフです。

「きょうだいがいる場合、お子さんによって自己肯定感に差があると感じますか?」という質問に、「とても感じる」「どちらかといえば感じる」と回答したパパママは62.3%。「どちらかといえば感じない」「まったく感じない」は14.6%と少数派でした。家庭ごとに見ると、きょうだい間で自己肯定感に差があるケースが多いようです。

アンケート結果では、2人きょうだいの家庭で「上の子のほうが高い」「下の子のほうが高い」と答えた数はほぼ同数。パパママから集まったエピソードを見ても、上の子のほうが自己肯定感が高い家庭もあれば、その逆もあり……とさまざまです。

・どうしても上の子はガマンをしてしまう場面が多くなり、反対に下の子はまだ小さいのでなんでも言うことを聞いてもらえると思っている気がします。日常の会話でも下の子のほうがポジティブな発言が多いです。・上の子が「下の子のほうが特別なんでしょ」とぼそっと言ったときは、やばいと思いました。こちらとしては最大限上の子を優先したスケジュールで、下の子についてきてもらうための機嫌だけとるためにあやしていたつもりだったのに。

「下の子のほうが自己肯定感が高い」回答のなかには、上の子は「ガマンする場面が多い」「下の子のほうが年齢が小さく、かわいいと言われることが多い」といった上の子特有の理由で自己肯定感が低くなっている、と考えているものが複数ありました。

・上の子は、自己主張をハッキリとし、誰に対しても自分の意見を言えますが、下の子は自分の気持ちを言うことに自信が持てず、常に人の意見と合わせようとします。・第1子は、自信がなく「どうせできないから」が口癖ですが、第2子は、そこまで失敗を恐れることなくチャレンジすることもあり、差を感じます。

出生順の影響について言及のない回答では、上の子のほうが自己肯定感が高いケースもその逆も、どちらも見られました。

一方「どちらかといえば感じない」「まったく感じない」と回答したパパママからは、

・差が出ないように、できるところ、できないところを言うようにしている。お姉ちゃんは○○はできてすごいけど、○○は苦手だよね。あなたは○○はすごいね。○○は苦手みたいだからがんばったらいいとこまで行けるかも。というように、比べない、一人ひとりをしっかり見ることにしている。

きょうだい間で自己肯定感の高低差が出ないように声かけを意識しているというエピソードや、

・小さいころは差があったけど、小学生になって差がなくなった。ふたりとも低くなった。子ども自身が自分で周りと比べ、勝手に「自分はできない」と考えてしまっている。

大きくなるにつれて差がなくなった、といった話が寄せられました。

ママ自身の自己肯定感は低い

続いて、ママを対象に「あなたの自己肯定感は高いと思いますか?」と質問。「とても高い」「やや高い」が21.8%、「やや低い」「とても低い」が50.0%でした。謙遜して答えている可能性はあるものの、全体としてはママ自身の自己肯定感は低い結果となりました。

フリーコメントには、

・親から、できないことを否定されたり、ダメなところを指摘された記憶があり、自分に常に自信がなかったので、我が子には違った子育てをしようと思っています。・自己肯定感がずっと低いまま生きてきました。子どもに悪い影響が出てしまうと困るので変わりたいと思っています。

・私の自己肯定感は低め。親が褒めるタイプではなかったことと、また親自身がいわゆる高学歴であり、「これぐらいはできて当たり前」「なぜできないの?」「私はもっと努力した」的なことを言われるほうが圧倒的に多かった。根本的にはそういった部分が関係しているかと思い、子どもには言わないようにしたい。

このように「自分が親にされて嫌だったことは、我が子には言わない・しないようにしている」「子どものために、自分の自己肯定感の低さと向き合いたいと思っている」といったコメントが集まりました。

自己肯定感が低いママの「我が子の自己肯定感は高くなってほしい」という願いがそこにはありました。

ママの自己肯定感が子育てに与えた影響

座談会では、「自分自身は自己肯定感が高くないほう。子どもの自己肯定感は高くしてあげたい」と考えていると話すYさんが、ご自身の体験談をシェアしてくれました。

ママの自己肯定感は子どもに影響するため、ママが自分を認めてあげる必要があると思っています。子どもが1歳半くらいのときに、子育てが大変で何もかもがうまくいかず、子どもや夫に八つ当たりをして家庭の空気が悪くなってしまったことがありました。

『これはまずい、まずは私自身が変わらなきゃ』と思い、心理学を学んだり、子育ての本などを読みあさったり、少しずつ自分のことも褒める練習をしたりした結果、4歳の今は少しずつよい雰囲気に変わってきていると感じています。

ママが不安定だと、子どもも大泣きしたり、あえていたずらしたりと、安定しない気がします。ママが自己肯定感を高めて精神的に安定していないと、子どもにも伝染するのではないかと感じました」

ママの精神状態が子どもに影響する、という話はよく耳にしますが、Yさんは自分の自己肯定感の高さ・低さも関係していると学んだんですね。

まだ1歳半のお子さんの育児が大変ななか、自分から変わるために行動を起こし、状況を好転させたYさんを尊敬します。

ママの自己肯定感が低いからこそ、我が子のために行動できることも

家庭ごとに見ると、きょうだい間で自己肯定感には差があると回答したパパママが多く、集まった声からは出生順による高い・低いはケースバイケースであることがうかがえました。

そして、何よりも気になるのは、ママの自己肯定感の低さです。

自分自身の自己肯定感の低さが子どもに悪影響を及ぼすのでは、と心配する一方で、「我が子には自己肯定感を高く持ってほしい」と考え、そのために行動するママが多いことがわかりました。

第1回記事「親が採点した「我が子の自己肯定感」 まったく意識していない親は0」内のアンケート結果で「自己肯定感が高い/やや高い」子どもの割合が多かったのは、自己肯定感が低いママたちの心がけが実を結んだからかもしれませんね。

読者の皆さんは、ご自身を振り返ってみていかがですか?

コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママたちのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。

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